クルマって楽しいのに・・・その2 [クルマ]
熱くなりすぎた前編からの続きです。
ただ、今の若い人達を見てると、クルマに対しての投資は結構多いように見受けられる。 何たって、乗ってるクルマがいいもん。
前編でも記述したミニバンの類でも、エルグランドやアルファード、オデッセイを新車や それに近い状態で乗ってる若者の多いこと。
また、ミニバンでない場合でも、VIP系の類を乗り回す若者も多い。 レクサス・セルシオ・シーマ・クラウン・フーガ等々・・・ 買うのにも金かかるし、維持するのも大変な額がかかるはずなのに、である。
そういった意味では、我々が若かりし頃のクルマは面白いものが多かった。 今や死語となりつつある、「ボーイズレーサー」とか「ホットハッチ」、「ライトウェイトスポーツ」 というジャンルである。
そういう類のクルマの安い中古が数多く流通しており、 微々たる金でそれを買い、弄り倒して乗り倒したのである。
ちょっと、そういう懐かしいクルマ達の事を触れてみたいと思う。
まず、代表的なクルマといえばコレか。
トヨタ・スターレット。それも私達の時代であれば、上の写真にあるKP61型なのである。 大袈裟に言えば、私も含めた周りの連中殆どが、これで運転の楽しさを覚えた、 と言っても過言ではないくらいだ。
小さなボディにフケはいいがパワーがないエンジンを載せたFRのクルマ。 多少腕がなくても簡単に振り回せたため、とにかく運転が楽しくて仕方なかった。 パワーがないため、直線やヒルクライムは苦手だったが、ヒルダウンとなると、 多少腕に覚えがある人なら、ちょっとしたクルマをカモることができたほどである。
このKP61の中でも、良かったのが廉価版のDXというタイプであった。 スポーティーなSとか後期型でインジェクション仕様のSiもあったが、 キャブレター仕様で車重が軽いDXは弄るのに最高のクルマだった。
お次はコレ。ホンダシビックである。 写真のものは、初代のタイプであるため、我々の年代でもやや古いのだが、 これが日本版ホットハッチ・ボーイズレーサーの奔りだと思われるため、あえてコレを載せた。
当時の日本では、まだ珍しかったFFを普及させた名車であり、 これでFFのドライビングを覚えた人も少なくないであろう。 我々の時代は2代目スーパーシビックや3代目ワンダーシビックに乗っていた人が 多く、特に3代目は走りのイメージだけでなく、安価で楽しめるデートカー的な要素もあった。
次もまたホンダである。一世を風靡したホンダ・シティ。 写真は”ブルドッグ”の愛称で親しまれた人気車種シティターボⅡである。
それまでになかった”トールボーイ”と呼ばれる背の高いシルエットとファニーな顔つきがウケ、 爆発的なヒット作となったクルマである。 そして、走りの方ではホンダ車初のターボを搭載。 特に写真のⅡは、今の軽自動車より軽いのにも拘わらずグロス100psを発生するという 結構なじゃじゃ馬であった。トルクステアがきつかったものの、腰高なスタイリングの割りに コーナーでも粘ってくれたのを覚えています。
またしてもホンダです。ホンダCR-X。 これは今見てもカッコいいよなぁ。発売当初はシビックの姉妹車である 「バラード」の派生車種として「バラードスポーツ」の冠がついていたのだが、 その人気が凄いものになったのは、上の写真にある2代目の時である。
ワイド&ローなスタイルで、ショートホイールベースのクーペボディ。 2代目では、ついにVTECが搭載され、カッコ良さと速さを両立した凄いライトウェイトだった。 ただ、FFでのショートホイールベースが災いし、あまり腕がない人が頑張りすぎると、 危ない思いをしてしまうことも多かった。
最後は、私の大好きな日産から。日産マーチである。 写真は、初代マーチのハイパワーバージョン”スーパーターボ”である。
今のマーチでは考えられない仕様だが、このクルマは日本で唯一無二の ”ターボ+スーパーチャージャー”というエンジンを載せていた。 僅か800kg弱のボディにも拘わらず、930ccのツインチャージドエンジンは 110psを発生するという化け物マシンである。 元々は、競技用として「マーチR」というクルマが開発され、 それを市販仕様にしたのが、このスーパーターボである。
ただ、超フロントヘビーなクルマであり、操るのには相当な腕が必要だった。 ちょっとフカすだけで、ステアリングは暴れまくり、 それを抑えながら走るのに必死だった事を思い出す。
上記の他にも、FFスターレットEP71やダイハツ・シャレード デ・トマソ、スズキカルタス、 マツダ・ファミリア、三菱ミラージュも楽しいクルマだった。
今の日本車でも、スズキ・スイフトスポーツを初めとして、三菱・コルトラリアートや トヨタ・ヴィッツRS、ホンダ・フィットRS、日産・マーチ12SRといった軽量スポーツ車種が 多く存在している。
現代の若者よ! こういうクルマに乗ったら、間違いなく楽しいよ~。 絶対的な速さがなくったって、ちょっとしたワインディング゙をマニュアルミッションを駆使して 走り抜ける楽しさを知れば、クルマに対する見方も変わってくるはず。
人車一体になれる喜びを是非とも味わって欲しい。
デカいクルマはオヤジになってからでも遅くはない。 若いうちは、ボーイズレーサーを楽しんでみてはいかがだろうか?・・・
あ、決して暴走行為を奨励しているわけではないからね(汗) 各人のモラルの範囲内で楽しんでくださいm(_ _)m
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