くーぺさんよりご提供^^ (くーぺさんのブログはこちらから^^)
MY SWEET MEMORIES<私的 松田聖子レビュー特別編> [松田聖子 楽曲レビュー]
本当は、もっと前にUPする予定だったんだけど、
諸般の事情でちょっと遅くなってしまった記事を。。。
私が30年もの間、応援し続けている松田聖子。
今年はデビュー30周年という事もあり、様々な企画を打ち出しているが、
その一端として、先日の9月29日にこのようなモノが発売となった。
”Seiko MatsudaVideo Diamond Bible”
この30年を振り返るべく、SONYが所有している聖子の映像を詰め込みまくったDVDである。
いやいや、それにしてもスゴイ。
48歳で、まだこの格好が出来て、尚且つ違和感を感じさせない事がスゴイ。
現在、聖子が所属するレコード会社は、ユニバーサルシグマなのだが、
こういう企画モノとなるとやはり強いのは、長年所属したSONYということか。
商魂逞しく、この記念イヤーにしっかり乗っかっての発売。
とか何とか言いつつも、買ってる私も私だが・・・^^;
(それも、しっかり予約して「初回限定盤」を買っている^^;)
今回は、このDVDのレビューと観た後に色々と感じる事があったので、
その思いを書き綴ってみようと思う。
ファンとして、ずっと考えてさせられてきた積年の思いを吐き出す内容となるので、
かなり長くてクド~い記事になることは必至。(結構、毒吐いたりもしてるし・・・)
せっかく訪れて頂いてる方を置いてけぼりにしてしまいそうで・・・^^;
「そんなの付き合ってらんないよ~」という方はスルーしちゃって下さい^^;
まずは、DVDの内容から。。。
基本的には、過去からのライブ映像とPV映像の二本立て。
聖子のデビュー当時には、ライブの映像化という概念もなく、
PVなんてモノも殆どなかったため、一番懐かしい時代の映像は少ない。
80年代のライブは3本くらいで、後はここ数年のライブ映像が主体となっている。
それも、聖子の曲を詰め込むだけ詰め込もうとしたため、
曲によってはサビの部分しか入っていないものまである。
『これって、どうなのよ?』
まぁ、こういうDVDが出ると知った時点で、予想はついていたのだが、
ちょっと詰め込み過ぎの感が強過ぎるよ、SONYさん。。。
先日発売された、山口百恵さんの「夜ヒット」DVDと近い内容を
期待されていたファンの方がもしいらっしゃったなら、さぞかしガッカリされたに違いない。
私自身も、過去に出た聖子のライブDVDの繋ぎ合わせである事はわかっていても、
もう少ししっかりと歌を聴かせてくれるかな、と思っていただけに拍子抜けしてしまった。
そういう点でいけば、まだ良かったのが15年前に発売された”Video Bible”
(VHSとして1995年に発売されたのだが、私は7年前にDVDとして再版されたモノを所有)
これも、要はライブ・PV映像の繋ぎ合わせなのだが、
聖子がスタッフと思い出を語りながら進めている内容は悪くないと思った。
(しっかり曲を聴きたい方には、物足りないだろうが・・・)
それに、特典映像としてこんなモノが入っているのがGOOD!
冒頭に入っている、このCM映像は古くからのファンには好評であったはず。
(私的には、ドツボだったし^^)
版権等の関係もあって、なかなか難しい事なのだろうが、
30周年記念なのだから「やっつけ仕事」じゃなく、もっとSONYには頑張って欲しかったなぁ~。。。
デビュー25周年の時に出した”Seiko Matsuda Premium DVD BOX”の際も
不評を買っていたようだが、その二の舞になっちゃうじゃん。
(あまりの高額のため、私は未購入・・・orz)
・・・と、文句ばっかりの内容となってしまったが、
それでもファンにとっては、聖子がたくさん観られるだけで、やっぱり嬉しい思いはある。
これが、盲目的なファン心理なのであろう・・・^^ゞ
ああだこうだ言ってても、結局のところは聖子ファンであるのだから、
こういうモノには弱いのだ^^;
私は、基本ライブDVDの類は買ったりしないのだが、
こういう「記念」モノとなると、つい手が出てしまうんだなぁ~。。。
こうして、80年代・90年代・2000年代と聖子の移り変わりを観ながら、暫し物思いにふける。。。
しっかり曲を聴くのなら、やはりCDの方がいいに決まっている。
このDVDの楽しみ方は、聖子の歩みを観ながら自分自身の歩みを回想する。
そんな鑑賞の仕方がベターなような気がする。
そういう意味では、このDVDも悪くないかな。。。
そんな事を思いながら観ていた私だったが、
観ているうちに、聖子に関して長年抱いていた「思い」や「疑問」が
胸の奥から噴出してきた。。。
さぁ、ここからまだまだ長くなりまっせ!
今の聖子を見ていると、
この30年間ずっとトップスターとして君臨してきたと感じていらっしゃる方も多いだろうか。
しかし…
私や一部ファンの方の間では、90年代以降のの聖子を指して、
”暗黒の時代”と呼んでいたりもするのだ。
私が思うに、その起点となったのは'89年。
それまでずっと育ててもらった「サン・ミュージック」からの独立だろうか。
また、長年プロデュースしてきた松本隆とも離れてしまう。
(松本隆自体も後期は行き詰まり感が強かったが…)
なぜ?…
考えられるのは2点。
一つは、以前から抱いていたアメリカ進出を推し進めたい、という長年の思いを実現させるため。
二つ目には、本格的なアーティスト志向に伴い、セルフプロデュースに拘りを見せてきた事。
この2点であろう。
では、なぜ聖子はアメリカを目指したかったのか?…
この曲がきっかけになったと思われる。
'85年に「SEIKO」名義で日英にて発売となった「DANCING SHOES」である。
(英国で先行発売。日本での発売日は神田正輝との結婚式当日であった)
曲の出来は悪くないと思う。
ってか、80年代のディスコミュージックとしては、いいんじゃないかとさえ思う。
でも、ビッグヒットにはならなかった(1位は獲ったものの…)
だって、当時のファンとしてみれば、今までの「聖子」と「SEIKO」がリンクしないんだもの。。。
いきなり「これが聖子(SEIKO)の新曲です」って言われても・・・って感じだった、当時は。
今聴くと、非常にいいんだけどね…^^;
私の感想は別として、とにかくこれが聖子の海外志向に火をつけてしまった。
そんなわけで、独立して一気にアメリカ進出を!と目論み、拠点もNYに置くまでに。
しかし、ここで得たものは…「スキャンダルの女王」の称号だった。
アメリカ人ダンサーの暴露本等が世間を騒がせ、肝心のレコードセールスは下降線を辿る。
また、一応ビルボードにチャートインを果たしたが、決して商業的には成功とは言い難いものだった。
サン・ミュージックという大樹から離れた事は、
事務所側よりも聖子本人に大きな痛手となってしまったなぁ、と思えてならなかった。
(サン・ミュージックにいれば、もっと守ってもらえたのに…と何度も思ったことか)
でも、聖子は強かった。
そのスキャンダラスなイメージをも営業戦略とし、「大人の女」のイメージを作ってしまう。
だが、完全なるセルフプロデュースとなった楽曲製作に関しては、苦戦を強いられていた。
スマッシュヒットはあったものの、我々ファンの間でも
「セルフプロデュースになってからは、ちょっと…」という反応が多かったのも事実である。
「大切なあなた」のPVでは、セミヌードでの入浴シーンや濃厚なキスシーンを見せるなど、
『ここまでしなきゃいけないの?』という事までもやっていた。
(古くからの男性ファンが一気に引いてしまった。かくいう私もそうであった)
私からしてみれば、まさに聖子が混迷していた、としか感じられなかった時代である。
更に、SONYでは成功しなかった海外進出を再度狙うべく
ユニバーサル(当時マーキュリー)への移籍を断行したのだが、
私的には、ここで「やっちまったか」というような事が起きた。
皆さんもご存じであろう、「あなたに逢いたくて~Missing You~」
聖子の最大のヒット曲であり、唯一のミリオンセラーである。
皮肉な事に、移籍後すぐに結果が出てしまったのだ。
聖子としては8年ぶりのオリコン1位を獲得。
多分、聖子としては『やっぱり私がやってきた事は間違っていなかった』と思っただろう。
セルフプロデュースに自信をつけてしまった曲になったと思う。
でも・・・私的には違うと思っている。
今でもずっとセルフプロデュースはやめてもらいたいとさえ思っている。
聖子が書く詞の世界観や曲調には、これ以上の広がりが感じる事が私は出来ない。
広がりというか奥深さとでもいうか・・・プロデューサーとしての底の深さが感じられなくて・・・。
肝心の曲の題名などもキャッチーな言葉を用いないため、どうも印象が薄くなりがちなモノばかり。
松本隆は、聖子に対して色んな変化球を投げさせた。
タテヨコの変化のみならず、緩急をつけた奥行きのある投球を要求し続けた。
それによって、我々ファンは様々な聖子を見る事が出来た。
しかし、セルフプロデュースになってからは、
残念ながら変化球や緩急が少なくなってきたように感じる。
バリエーションの狭い聖子しか観られなくなってしまった。
なのに、「あなたに~」が当ってしまったため、聖子は自分のやり方を自信を持ち、それを貫き通す。
だが、セールス自体は「あなたに~」以降は顕著に悪いのである。
シンガー・ヴォーカリストといった”表現者”としての松田聖子の才能は素晴らしい。
だが、ライター・プロデューサーといった”製作者”としての才能は「並」程度だと私は思っている。
いや、本当は特筆すべきモノを持っているのかもしれない。
ただ、その眠っているモノを発揮させるためには、
聖子自身が「聞く耳」を持つこと、また聖子に聞かせる力を持った人の存在が必要なのでは?
とさえ思ってしまう。
自らも認めているように、聖子の性格はかなり気が強く頑固である。
芸能界を生きていくには必要なのだろうが、
セルフプロデュース業に関しては邪魔になっている側面もあるだろう。
あとは、聖子にモノを言える「ブレーン」の存在の必要性か。
現在、聖子が信頼を置いているブレーンに小倉良がいるのだが、
正直なところ、彼は聖子に対して本当にモノが言えてるのかが疑問なのである。
下手すると、聖子のイエスマンになってやしないか?…
どうも、聖子・小倉コンビによる作品に私自身が納得できぬまま来ているせいか、
ファン目線なのに、辛口になってしまうのだ。。。
'90年代以降から、ずっとこのような疑問を抱えたまま聖子を観続けていたのだが、
改めてDVDで彼女の歩みを振り返ってみて、「やっぱりそうだよなぁ・・・」という
思いが強く感じられた気がする。
'90年代に入って、妙に「大人」とか「アーティスト」を意識してか、
あまりにも背伸びし過ぎの感があった聖子。
セルフプロデュースにより、その度合いが更に過剰になってきた。
2000年代に入って、年齢的にも経験値的にもようやく目指していたモノに
追いついてきたかなぁ、という印象が。
でも、30年の歩みを観ながら、
今の聖子に辿りついた時に私が感じたモノがある。
やっぱり聖子は「アイドル」なのだ。
聖子は生涯「アイドル」であるべきなのだ。
この思いを持っているのは、決して私だけではないだろう。
多分、聖子本人も感じているのかも・・・
冒頭にお見せしたDVDのパッケージ写真や最近の彼女の装いを見ていると
以前のような「可愛らしさ」を強調するようなモノが増えてきている。
現在までの流れの中で、全てがそうは出来ないだろうが
聖子自身も「原点回帰」のようなモノが必要だと感じてきているのではないだろうか。
良きにつけ悪しきにつけ、聖子は時代を作ってきた存在である事は間違いない。
「ぶりっこ」と揶揄されながらも、「聖子ちゃんカット」等の髪型を流行らせる。
結婚して子供を産んだアイドルとして、「ママドル」なる言葉を作りだす。
数々のスキャンダルに見舞われながらも、それを糧にして女性からの共感を得る存在となる。
(全ての噂が事実かどうかは別として…)
30年、様々な紆余曲折があったものの、これから聖子が目指すものは、
50代になっても「アイドル」として君臨する事であろう。
男性となると、郷ひろみ等が50を過ぎてもアイドル的存在で居続けているが、
女性となると皆無のはずである。
唯一無二の生涯女性アイドル
やっぱ、コレじゃないかなぁ~。。。
これが出来るのは聖子だけだよ。
人にどう思われようと、これを堂々と出来るのは聖子しかいない。
聖子がそれを進めていけば、その後から時代はついてくるはず。
そして、それを成し遂げるために、しっかりとしたプロデューサーをつける。
何でも自分ひとりでこなそうとするのではなく、
ちゃんと第三者の目線で見られる外部プロデューサーをつけて活動すれば、
表現者としての聖子がまずます生きると思う。
本人にはいい迷惑かもしれないが、ファンとしての私の中で勝手に出した結論。
この道を進むために、今まで迷ってきたんだなぁ、と思えば
私が暗黒と称した90年代にも意味があったのだと理解出来る。
いやぁ、それにしても書き倒したね…^^;
よくもまぁ、こんな事をグダグダと…
でも、それが「ファン」っちゅうもんなんですよ。
今回書いた内容は批判的なモノが多いけど、ファンなればこそのモノだと思って頂ければ…。
なんだかんだと好き勝手に語ってしまったが、
最終的な思いは、ただ一つ。
私は、ずっと聖子がいる限りファンであり続ける。
要は、コレですから…^^
諸般の事情でちょっと遅くなってしまった記事を。。。
私が30年もの間、応援し続けている松田聖子。
今年はデビュー30周年という事もあり、様々な企画を打ち出しているが、
その一端として、先日の9月29日にこのようなモノが発売となった。
”Seiko MatsudaVideo Diamond Bible”
この30年を振り返るべく、SONYが所有している聖子の映像を詰め込みまくったDVDである。
いやいや、それにしてもスゴイ。
48歳で、まだこの格好が出来て、尚且つ違和感を感じさせない事がスゴイ。
現在、聖子が所属するレコード会社は、ユニバーサルシグマなのだが、
こういう企画モノとなるとやはり強いのは、長年所属したSONYということか。
商魂逞しく、この記念イヤーにしっかり乗っかっての発売。
とか何とか言いつつも、買ってる私も私だが・・・^^;
(それも、しっかり予約して「初回限定盤」を買っている^^;)
今回は、このDVDのレビューと観た後に色々と感じる事があったので、
その思いを書き綴ってみようと思う。
ファンとして、ずっと考えてさせられてきた積年の思いを吐き出す内容となるので、
かなり長くてクド~い記事になることは必至。(結構、毒吐いたりもしてるし・・・)
せっかく訪れて頂いてる方を置いてけぼりにしてしまいそうで・・・^^;
「そんなの付き合ってらんないよ~」という方はスルーしちゃって下さい^^;
まずは、DVDの内容から。。。
基本的には、過去からのライブ映像とPV映像の二本立て。
聖子のデビュー当時には、ライブの映像化という概念もなく、
PVなんてモノも殆どなかったため、一番懐かしい時代の映像は少ない。
80年代のライブは3本くらいで、後はここ数年のライブ映像が主体となっている。
それも、聖子の曲を詰め込むだけ詰め込もうとしたため、
曲によってはサビの部分しか入っていないものまである。
『これって、どうなのよ?』
まぁ、こういうDVDが出ると知った時点で、予想はついていたのだが、
ちょっと詰め込み過ぎの感が強過ぎるよ、SONYさん。。。
先日発売された、山口百恵さんの「夜ヒット」DVDと近い内容を
期待されていたファンの方がもしいらっしゃったなら、さぞかしガッカリされたに違いない。
私自身も、過去に出た聖子のライブDVDの繋ぎ合わせである事はわかっていても、
もう少ししっかりと歌を聴かせてくれるかな、と思っていただけに拍子抜けしてしまった。
そういう点でいけば、まだ良かったのが15年前に発売された”Video Bible”
(VHSとして1995年に発売されたのだが、私は7年前にDVDとして再版されたモノを所有)
これも、要はライブ・PV映像の繋ぎ合わせなのだが、
聖子がスタッフと思い出を語りながら進めている内容は悪くないと思った。
(しっかり曲を聴きたい方には、物足りないだろうが・・・)
それに、特典映像としてこんなモノが入っているのがGOOD!
冒頭に入っている、このCM映像は古くからのファンには好評であったはず。
(私的には、ドツボだったし^^)
版権等の関係もあって、なかなか難しい事なのだろうが、
30周年記念なのだから「やっつけ仕事」じゃなく、もっとSONYには頑張って欲しかったなぁ~。。。
デビュー25周年の時に出した”Seiko Matsuda Premium DVD BOX”の際も
不評を買っていたようだが、その二の舞になっちゃうじゃん。
(あまりの高額のため、私は未購入・・・orz)
・・・と、文句ばっかりの内容となってしまったが、
それでもファンにとっては、聖子がたくさん観られるだけで、やっぱり嬉しい思いはある。
これが、盲目的なファン心理なのであろう・・・^^ゞ
ああだこうだ言ってても、結局のところは聖子ファンであるのだから、
こういうモノには弱いのだ^^;
私は、基本ライブDVDの類は買ったりしないのだが、
こういう「記念」モノとなると、つい手が出てしまうんだなぁ~。。。
こうして、80年代・90年代・2000年代と聖子の移り変わりを観ながら、暫し物思いにふける。。。
しっかり曲を聴くのなら、やはりCDの方がいいに決まっている。
このDVDの楽しみ方は、聖子の歩みを観ながら自分自身の歩みを回想する。
そんな鑑賞の仕方がベターなような気がする。
そういう意味では、このDVDも悪くないかな。。。
そんな事を思いながら観ていた私だったが、
観ているうちに、聖子に関して長年抱いていた「思い」や「疑問」が
胸の奥から噴出してきた。。。
さぁ、ここからまだまだ長くなりまっせ!
今の聖子を見ていると、
この30年間ずっとトップスターとして君臨してきたと感じていらっしゃる方も多いだろうか。
しかし…
私や一部ファンの方の間では、90年代以降のの聖子を指して、
”暗黒の時代”と呼んでいたりもするのだ。
私が思うに、その起点となったのは'89年。
それまでずっと育ててもらった「サン・ミュージック」からの独立だろうか。
また、長年プロデュースしてきた松本隆とも離れてしまう。
(松本隆自体も後期は行き詰まり感が強かったが…)
なぜ?…
考えられるのは2点。
一つは、以前から抱いていたアメリカ進出を推し進めたい、という長年の思いを実現させるため。
二つ目には、本格的なアーティスト志向に伴い、セルフプロデュースに拘りを見せてきた事。
この2点であろう。
では、なぜ聖子はアメリカを目指したかったのか?…
この曲がきっかけになったと思われる。
'85年に「SEIKO」名義で日英にて発売となった「DANCING SHOES」である。
(英国で先行発売。日本での発売日は神田正輝との結婚式当日であった)
曲の出来は悪くないと思う。
ってか、80年代のディスコミュージックとしては、いいんじゃないかとさえ思う。
でも、ビッグヒットにはならなかった(1位は獲ったものの…)
だって、当時のファンとしてみれば、今までの「聖子」と「SEIKO」がリンクしないんだもの。。。
いきなり「これが聖子(SEIKO)の新曲です」って言われても・・・って感じだった、当時は。
今聴くと、非常にいいんだけどね…^^;
私の感想は別として、とにかくこれが聖子の海外志向に火をつけてしまった。
そんなわけで、独立して一気にアメリカ進出を!と目論み、拠点もNYに置くまでに。
しかし、ここで得たものは…「スキャンダルの女王」の称号だった。
アメリカ人ダンサーの暴露本等が世間を騒がせ、肝心のレコードセールスは下降線を辿る。
また、一応ビルボードにチャートインを果たしたが、決して商業的には成功とは言い難いものだった。
サン・ミュージックという大樹から離れた事は、
事務所側よりも聖子本人に大きな痛手となってしまったなぁ、と思えてならなかった。
(サン・ミュージックにいれば、もっと守ってもらえたのに…と何度も思ったことか)
でも、聖子は強かった。
そのスキャンダラスなイメージをも営業戦略とし、「大人の女」のイメージを作ってしまう。
だが、完全なるセルフプロデュースとなった楽曲製作に関しては、苦戦を強いられていた。
スマッシュヒットはあったものの、我々ファンの間でも
「セルフプロデュースになってからは、ちょっと…」という反応が多かったのも事実である。
「大切なあなた」のPVでは、セミヌードでの入浴シーンや濃厚なキスシーンを見せるなど、
『ここまでしなきゃいけないの?』という事までもやっていた。
(古くからの男性ファンが一気に引いてしまった。かくいう私もそうであった)
私からしてみれば、まさに聖子が混迷していた、としか感じられなかった時代である。
更に、SONYでは成功しなかった海外進出を再度狙うべく
ユニバーサル(当時マーキュリー)への移籍を断行したのだが、
私的には、ここで「やっちまったか」というような事が起きた。
皆さんもご存じであろう、「あなたに逢いたくて~Missing You~」
聖子の最大のヒット曲であり、唯一のミリオンセラーである。
皮肉な事に、移籍後すぐに結果が出てしまったのだ。
聖子としては8年ぶりのオリコン1位を獲得。
多分、聖子としては『やっぱり私がやってきた事は間違っていなかった』と思っただろう。
セルフプロデュースに自信をつけてしまった曲になったと思う。
でも・・・私的には違うと思っている。
今でもずっとセルフプロデュースはやめてもらいたいとさえ思っている。
聖子が書く詞の世界観や曲調には、これ以上の広がりが感じる事が私は出来ない。
広がりというか奥深さとでもいうか・・・プロデューサーとしての底の深さが感じられなくて・・・。
肝心の曲の題名などもキャッチーな言葉を用いないため、どうも印象が薄くなりがちなモノばかり。
松本隆は、聖子に対して色んな変化球を投げさせた。
タテヨコの変化のみならず、緩急をつけた奥行きのある投球を要求し続けた。
それによって、我々ファンは様々な聖子を見る事が出来た。
しかし、セルフプロデュースになってからは、
残念ながら変化球や緩急が少なくなってきたように感じる。
バリエーションの狭い聖子しか観られなくなってしまった。
なのに、「あなたに~」が当ってしまったため、聖子は自分のやり方を自信を持ち、それを貫き通す。
だが、セールス自体は「あなたに~」以降は顕著に悪いのである。
シンガー・ヴォーカリストといった”表現者”としての松田聖子の才能は素晴らしい。
だが、ライター・プロデューサーといった”製作者”としての才能は「並」程度だと私は思っている。
いや、本当は特筆すべきモノを持っているのかもしれない。
ただ、その眠っているモノを発揮させるためには、
聖子自身が「聞く耳」を持つこと、また聖子に聞かせる力を持った人の存在が必要なのでは?
とさえ思ってしまう。
自らも認めているように、聖子の性格はかなり気が強く頑固である。
芸能界を生きていくには必要なのだろうが、
セルフプロデュース業に関しては邪魔になっている側面もあるだろう。
あとは、聖子にモノを言える「ブレーン」の存在の必要性か。
現在、聖子が信頼を置いているブレーンに小倉良がいるのだが、
正直なところ、彼は聖子に対して本当にモノが言えてるのかが疑問なのである。
下手すると、聖子のイエスマンになってやしないか?…
どうも、聖子・小倉コンビによる作品に私自身が納得できぬまま来ているせいか、
ファン目線なのに、辛口になってしまうのだ。。。
'90年代以降から、ずっとこのような疑問を抱えたまま聖子を観続けていたのだが、
改めてDVDで彼女の歩みを振り返ってみて、「やっぱりそうだよなぁ・・・」という
思いが強く感じられた気がする。
'90年代に入って、妙に「大人」とか「アーティスト」を意識してか、
あまりにも背伸びし過ぎの感があった聖子。
セルフプロデュースにより、その度合いが更に過剰になってきた。
2000年代に入って、年齢的にも経験値的にもようやく目指していたモノに
追いついてきたかなぁ、という印象が。
でも、30年の歩みを観ながら、
今の聖子に辿りついた時に私が感じたモノがある。
やっぱり聖子は「アイドル」なのだ。
聖子は生涯「アイドル」であるべきなのだ。
この思いを持っているのは、決して私だけではないだろう。
多分、聖子本人も感じているのかも・・・
冒頭にお見せしたDVDのパッケージ写真や最近の彼女の装いを見ていると
以前のような「可愛らしさ」を強調するようなモノが増えてきている。
現在までの流れの中で、全てがそうは出来ないだろうが
聖子自身も「原点回帰」のようなモノが必要だと感じてきているのではないだろうか。
良きにつけ悪しきにつけ、聖子は時代を作ってきた存在である事は間違いない。
「ぶりっこ」と揶揄されながらも、「聖子ちゃんカット」等の髪型を流行らせる。
結婚して子供を産んだアイドルとして、「ママドル」なる言葉を作りだす。
数々のスキャンダルに見舞われながらも、それを糧にして女性からの共感を得る存在となる。
(全ての噂が事実かどうかは別として…)
30年、様々な紆余曲折があったものの、これから聖子が目指すものは、
50代になっても「アイドル」として君臨する事であろう。
男性となると、郷ひろみ等が50を過ぎてもアイドル的存在で居続けているが、
女性となると皆無のはずである。
唯一無二の生涯女性アイドル
やっぱ、コレじゃないかなぁ~。。。
これが出来るのは聖子だけだよ。
人にどう思われようと、これを堂々と出来るのは聖子しかいない。
聖子がそれを進めていけば、その後から時代はついてくるはず。
そして、それを成し遂げるために、しっかりとしたプロデューサーをつける。
何でも自分ひとりでこなそうとするのではなく、
ちゃんと第三者の目線で見られる外部プロデューサーをつけて活動すれば、
表現者としての聖子がまずます生きると思う。
本人にはいい迷惑かもしれないが、ファンとしての私の中で勝手に出した結論。
この道を進むために、今まで迷ってきたんだなぁ、と思えば
私が暗黒と称した90年代にも意味があったのだと理解出来る。
いやぁ、それにしても書き倒したね…^^;
よくもまぁ、こんな事をグダグダと…
でも、それが「ファン」っちゅうもんなんですよ。
今回書いた内容は批判的なモノが多いけど、ファンなればこそのモノだと思って頂ければ…。
なんだかんだと好き勝手に語ってしまったが、
最終的な思いは、ただ一つ。
私は、ずっと聖子がいる限りファンであり続ける。
要は、コレですから…^^
こんばんは
sweet memorys ですね!
歌はその時代を反映しますね。
聖子さんの歌聞きたくなりました♪
by 瓶太郎 (2010-10-09 23:15)
よ~く判ります!そのお気持!^^
私が 明菜ちゃんがいる限り ファンであるのと変わりありませ~ん!^^
聖子さんは、もうひとつのブランドとなっているんですよね!
海外進出のおおもとは、何だったんでしょうね?
ベストテンで 「渚のバルコニー」を英語詞で 唄ったあたりに 何かヒントがあるのかと思ってるんですが。。。^^にゃはは
by ゆうのすけ (2010-10-10 00:06)
私も知ってる歌が多いということは、凄い人だと思います。
永遠のファンでいてくださいね。
私は、仕事柄、聖子さんのお顔を拝見するのが楽しみなんです。夫は、歯をチェックしてます。
色々な業界の人間が一目置く存在、まさに日本のスーパースターですね。今度、ボーンズ5に聖子さんがでるというので、楽しみにしています。
by yuuri37 (2010-10-10 00:57)
銀狼様は筋金入りの聖子ファンという事がよく分かりました(^^♪
野球より熱いカモ!
by ユーフォ (2010-10-10 01:35)
銀狼さん,niceです.
by 唐津っ子 (2010-10-10 02:03)
ファンだからこそ、「歯痒い」と思うことも多々あると思いますね~。
本人がやりたいことや周囲のスタッフがやらせたいと思っていることと、ファンの期待していることが、少しずつかけ離れて行ったり……。
明菜ちゃんファンのぼくも、同じような「歯痒さ」を感じることが多々あります。それでも、どんな状況の中でも応援してあげるのがファンなのでしょうね~!
by NONNONオヤジ (2010-10-10 07:50)
心底、好きなんですね!
松田聖子は、魔女ですよね♪
本当に滅多に無い逸材だと思います
銀狼さんの応援する気持ち、素晴らしいです!!
by haku (2010-10-10 10:27)
銀狼さんの熱い気持ちが良く伝わりました。
もう30年になるんですね。
by ちっぷ (2010-10-10 10:28)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>瓶太郎さん
私にとって聖子に纏わる想い出は、全て”SWEET MEMORIES”
なんですよね^^Youtubeでは、かなり聖子モノが出ていますから
聴いてみて下さいね^^
>ゆうのすけさん
ありがとうございます~!^^
お互いにずっと応援し続けていきましょうね^^
海外進出のきっかけは、いまだはっきりしないのですが、
私が思うには、聖子の母親も意向もあったような気がしてます…。
サンミュージックからの独立には母親の影響があったようですし…。
>yuuri37さん
48歳にして、あの若さを保っているのは本当にスゴイと思います。
いっぱい研究して下さい(笑)
ボーンズ5は、私も楽しみにしております^^
>ユーフォさん
いやぁ、お恥ずかしい限りです…^^ゞ
ちょっと熱くなりすぎたかも…^^;
歌手デビュー前からのファンなので、つい力は入ってしまいます^^
>唐津っ子さん
ありがとうございます!^^
ドンドン聖子ネタは、挙げていくつもりですので、
お時間ある時にでも、訪れてみて下さいね^^
>NONNONオヤジさん
これだけ長くやっていると、私達の思いも強くなる分、
本人がやりたい事と我々ファンが望んでいる事が乖離してくるのは
致し方ないんでしょうが、やはり歯痒さを感じますよね…。
そういう思いも含めて、しっかりファンとして応援していきたいと
思っております!^^
お互いに、ずっとずっとファンであり続けましょうね^^
>hakuさん
熱く語り過ぎたようで、お恥ずかしい限りですが^^;
単なる「アイドル」という枠では括りきれない存在だと思ってます。
記事にも書きましたが「唯一無二」の逸材でしょうね^^
>ちっぷさん
私が中学生の時からですからね~…^^
30年は、あっという間でしたが、暑過ぎてウザがられそうですが
これからも応援し続けていきます^^
by 銀狼 (2010-10-10 14:17)
NHKの土日祝、19:30からの天気予報に出てる山本志織さんが
若い頃の聖子さんに似ているような、いないような・・・
そんな事思いながら見ています。生涯アイドル「SEIKO」ですね◎
by standard55 (2010-10-10 15:47)
こんばんは~
聖子さんはいつまでもアイドルでいて欲しいですよね^^
銀狼さんの熱い想いにちょっと感動しました。
これぞ聖子ファンって感じですね!
私も好きですが、ファンとは到底言えません^^;
「直滑降~、斜滑降~♪」
ってCM(ポッキーだったかな?)はよく覚えています^^
by ケンケン@ (2010-10-10 18:53)
…お付き合いしました^^
ここまでくると、『聖子論』と呼んでもいいんじゃないのか、という、ある種の“凄み”を感じてしまいました。
なんにせよ、「やるなら、とことん」ですなぁf^^;;;
by ku-chan (2010-10-10 21:48)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>standard55さん
おぉっ!?そんな方がいらっしゃるんですか!?
それはチェックしなければ!…と思ったのですが、
もう今日の放送は終わってますね^^;
今度、しっかりチェックしてみます!^^
>ケンケン@さん
こんばんは!^^
稚拙な内容で且つグダグダなだけなのに、
しっかり呼んで頂けてありがたい限りです^^
年齢的には、完全なオバサンなのでしょうが、
聖子であれば「アイドル」としてやっていけると思っております。
「直滑降~斜滑降~♪」はポッキーのCMで間違いないですよ^^
”ポッキー・オン・ザ・ロック”などというコピーがついていた
CMでしたね^^
>ku-chanさん
かなり呆れたと思われますが、最後までお付き合い頂き
ありがとうございます~^^
まぁ、私の場合、聖子に限らずスカイラインであろうが野球で
あろうが、グダグダとまとまりのない内容を論ずる事が好きな
だけで、中身は大した事言ってないんですけどね・・・^^;
でも、仰る通り「とことん」やる所存でおります!^^
by 銀狼 (2010-10-10 23:12)
す・・・凄い・・・
by くまら (2010-10-11 10:34)
私も聖子大好きですが。。。
銀狼さんにはかないません!!(笑)
聖子ちゃんカット。中学生の頃してました♪
by がっちゃん (2010-10-11 17:43)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>くまらさん
引いちゃいましたか?…^^;
ちょっと語り過ぎましたよね~^^;
>がっちゃんさん
いやぁ、冷静に読み返してみるとお恥ずかしい限りで…^^;
ファンを越えてオタクと化してますね^^;
我々の世代の女子は、聖子ちゃんカット流行ってましたよね~^^
下手すると校則違反のパーマまでかけて聖子ちゃんカットを
仕上げましたからね…^^;
by 銀狼 (2010-10-11 23:49)
凄すぎて、怖すぎます^^;
by C★P (2010-10-12 03:01)
こんにちは
今日は腹痛な一日です(泣)
by 瓶太郎 (2010-10-12 16:18)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>C★Pさん
あはは…^^;
どうやらドン引きされたようですね・・・^^;
そりゃあ、こんだけ書き倒せばね~。。。
>瓶太郎さん
今日はお腹にきちゃいましたかぁ・・・
なかなかご自分の事を優先出来ないのでしょうが、
せめてゆっくり休める時間が取れるといいのですが・・・
by 銀狼 (2010-10-12 22:14)
いや~全部読んでしまいましたよ・・・
聖子ちゃんはやっぱりすごい人ですね~
by 桜貝の想い出 (2010-10-13 12:12)
自分は、中三トリオだったっす。
by 茶の間おじさん (2010-10-13 20:52)
熱いですっ!
ファンの心を語り倒す銀狼さんに拍手~~~。
聖子ちゃんはずーっとアイドルですよね。
ちなみに私は アルバム「ユートピア」が大好きです^^
by あびまま (2010-10-14 00:21)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>桜貝の想い出さん
いやぁ、お付き合い頂いて恐縮です…^^ゞ
30年経って、ホントにスゴイ存在になりましたね。。。^^
>茶の間おじさんさん
中三トリオ!^^
私もしっかり観ておりましたよ!
桜田淳子が聖子の直系の先輩なんですよね~。
(事務所が同じ)
>あびままさん
語り過ぎて、お恥ずかしい限りです…^^;
「ユートピア」はファンの間で人気が高いアルバムですね!^^
「マイアミ午前5時」や「セイシェルの夕陽」辺りの曲は
ホントに人気が高いですからね~^^
by 銀狼 (2010-10-14 20:06)