またしても、歴史は繰り返すのか・・・ [NOAH]
昨日、田上丸として出航したNOAHの新体制を賞賛する内容のブログをあげていたが、 正直なところ、内心は不安だった・・・。 三沢が亡くなった時から、その不安は自分の心の中に芽生えていた・・・。 その不安を打ち消すためにも、新体制に希望を持とうとしていた矢先だったのに・・・。
一応、プロレスというものに触れて30年以上が経つ身であるから、 馬場・猪木時代からのプロレス界の色んな醜聞事は一通り見てきている。 生まれてから、ずっと北海道という遠隔地に住んでいるため、首都圏の方々より 詳細な内部情報には疎いのだが、それであっても色んな出来事を見聞きしてきた。
そして、プロレス界という業界は、 他のスポーツに比べて集合離散が多いというのも、頭では理解している。 プロレスラーほど、我が強い生き物はいないというのも、ある程度はわかっている。
でも・・・今回に限っては、そういうことはないと信じたかった・・・。
団体の絶対的君主が戦いの場で殉死するという、 永い歴史を誇るプロレス界でも、未だかつてない程の衝撃的な事件が起きた後なのだから、 一枚岩で故人の遺志を継いでいってくれると、信じていたかった。。。
しかし、やはり歴史は繰り返すのだろうか・・・。
幼い頃から、バリバリの馬場・全日本派であった私。 馬場さんを尊敬し、その遺志を継いだ三沢を絶対的なヒーローとしてきた私。 その私としては、過去に2度のトラウマがある。
最初は、1990年のメガネスーパー・SWS発足による、全日本選手の大量離脱騒動である。 鶴田とツートップであった天龍を始め、カブキ・谷津などの主力が全日マットから姿を消した。
2度目は、2000年のNOAH設立である。馬場さん亡き後、元子夫人と三沢の確執に 端を発した、プロレス界史上最大の分裂騒動であった。
猪木・新日ほど集合離散は多くないものの、その分、事が起きた時の規模が大きいため、 かなりのトラウマとして、私の心の中に残ってしまった。
もしかしたら、こういう事態が起きるかも、という予測をし、心構えもしていたものの、 現実に直面してしまうと、ショックであることは拭いきれない。
週プロの三沢追悼号におけるインタビューで、龍さんが「現経営陣は退いた方がいい」 と語っていたため、今回の役員人事も皆が事前に納得済みの事だと願っていたのだが、 そうではなかったのだろうか。
百田さん、「小橋社長」が実現できなかったから、というのは建前上の理由なんでしょ?
実際は、もっと根深いものがあるからでしょ?
でなければ、このタイミングでの辞表提出はないでしょう・・・。 小橋社長案を拒否されるのをわかっていて、それを理由にしようしたとしか思えないわ。 実際の小橋の姿を見れば、社長とエースレスラーの兼務は三沢以上に無理だというのは、 わかるはずだもの。ずっと傍で小橋を見てきた百田さんであれば。
我々が察するに余りあるほどの事があったのだとは思うよ。 事情を知らないファンごときが、ああだこうだ言える立場じゃないこともわかってる。
でも、もう少し大人の対応をして欲しかったなぁ。
我々、一般の社会人の世界でも、ある程度は自分を殺す事で、組織がうまく回るわけだし。 もう、それも出来ないほどの事だったのか?何か積年の思いがあったのか?
例え、どうしても辞めるとしたって、 来年に控えたNOAH10周年まで待つとか・・・ せめて、三沢の喪が明けるまで待つとか・・・
皆が三沢についていったのは、三沢に「私利私欲」がなかったからでしょ?
だったら、なぜ貴方は私利私欲を出すのだ? それも、今このタイミングで。
それが、とにかく残念でならない。。。
既に、新生NOAH「田上丸」は出航した。 脱落者が出ようが、もう後戻りは出来ない。
百田以外に、このような行動を起こす人が出ない事を祈るばかりだ。
私自身の中では、まだ不安な者はいるのだが・・・ その不安が的中しないことを、重ねて祈りたい。
何のために小橋の名前を出すんでしょう?
本当は自分が社長になりたかったんじゃないかと思ってしまい
ます。
しかもなぜ「今」、こんな事を言い出すのかわかりません。
もちろん引退興行なんか、絶対に許さんぞ(怒!)
by hiro163hiro (2009-07-08 22:40)
<<hiro163hiroさん
もしかすると、現役引退を促されたのかもしれませんね・・・。
だからこそ、辞表を出していながら自らの引退興行に言及したのかも。
まぁ、どちらにしても、皆がバラバラになることを嫌った三沢の遺志を
わかっていながら、このタイミングというのは、あまりにも悲しいです。
京平さんや渕が残っている全日本にでも、参戦を打診するのでしょうか…
by 銀狼 (2009-07-09 01:26)