立つ鳥、跡を濁して・・・ [NOAH]
昨日12日、後楽園ホールにてNOAH新体制初のシリーズが開幕。 今シリーズは「日テレ杯ジュニアタッグリーグ戦」が話題の中心となるのだが、 早速、青木がKENTAからギブアップを奪う大金星を挙げるなど、波乱かつ活気ある 幕開けとなったようだ。
他にも、田上が社長レスラーとしての初戦・秋山復帰・IWGP挑戦前の杉浦等々、 話題満載のNOAH新シリーズ開幕戦となり、新たなる方舟の船出は順風満帆に 見えたのですが、その舞台裏では・・・
10日のNOAH役員会で辞表を受理された”爆弾オヤジ”百田光雄が来場し、 選手に挨拶を行った後、マスコミ陣を前に50分に渡って、新体制への不満を ぶちまけたそうだ。。。
まず、百田さんよ・・・ 辞表を出した直後のインタビューで、あんたは「ゴチャゴチャ言うのは好きじゃないから」 って言ってたはずだよな?その割には、よくもまぁ50分もしゃべくり倒したもんだなぁ。
その内容としては、 ①新旧フロント陣(背広組)への不満を暴露。仲田龍前取締役・早川常務・三井取締役3名 の実名を挙げ、軋轢があったことを語った模様。 ②役員会に出席出来る権限を持たない”相談役”とされたことで、会社に残る意味が なくなった。意見が言える立場なら残っていた、と発言。 以上の2点が殆どの内容だったようだ。
う~ん・・・①に関しては、 ある意味では、亡くなった三沢の顔にも泥を塗る行為だと思うんだが・・・。 「三井が営業部長になった後、興行成績がどんどん落ちてきた。 なのに役員に昇格とは、どんな人事なんだ!」と激怒されたようだが、 三井氏を営業部長に任命した時の社長は三沢だった。 てことは、三沢の任命責任自体にも繋がると、私は思うのだが。。。
また、三沢のお別れ会の取り決め方を例に、龍さんのやり方への不満も吐露したようだ。 確かにレスラー達からは不満が多かったと言われている龍さんだったが、 馬場さん・三沢が懐刀として重用してきたという事は、 それなりの実務能力に長けていたからこそ、信頼して起用してきたわけだろう。
それに、レスラーでない人が仕切ることを嫌っている傾向が、 百田さんの発言から見受けられるのだが、その考え方もどんなもんかと・・・。 レスラーの気持ちが分かるからこそ、レスラーが仕切るのがいいと思われてるようだが、 逆にレスラーの気持ちを分かるが故に踏み出せない事もあるはずで、 馬場さんや三沢が、そういう苦労をしないように、 龍さんが嫌な役をかって出たという側面もあると思うのだが。 だからこそ、龍さんの評判はあまり良くないものになってしまいがちだったのだろうし、 逆に馬場さんや三沢に対する求心力を高めることになったと、私は思えてならない。 一般の企業であっても、経営者に対する風当たりをかわすために、それを補佐する者が 嫌われ役を担うというのは、よくある話だしね。
そして、②に関してだが、 これは、NOAHのこれから先の事とか、三沢の遺志云々よりも、 百田さん自身の「我」が勝ったと捉えるべきなんだろう。 やはり、昔ながらのレスラーというのは、 「組織」よりも「自分」を中心に考える生き物なんだと、改めて感じさせられたな。。。 更に、百田さんが”力道山Jr.”であることを、改めて気づかされたよ。 今回の言動は、まさに力道山の血を感じさせるものに他ならないわぁ、悪い意味でね。
百田さん。今回の出来事が、三沢の遺志だったのですか?・・・ 三沢も、そして馬場さんもそれで喜ぶのですか?・・・
まぁ、齢60にもなる方が、そういった事を理解せずに、 公の場で、自分の思いのたけをぶちまけるというのは、如何なものかと思うのだが。。。
馬場さんも三沢もあの世でさぞかし残念に感じていることでしょう・・・(v_v)
ただ、肝心の田上新社長は、全く動じていないようだ。 「辞めてく人は、不満があるから辞めるんです。残った選手で一丸にならないと生き残れない」 全く、おっしゃる通りだよ! 独善的な不満を持つ者や悪しき慣習を引き摺る者が行動を共にしても、 決して良い結果が出るとは思えない。
真に”三沢の遺志を受け継ぐ”者達よ。 色んな雑音もあるだろうが、それに負けずに前を向いて進んでくれ! 田上、頼んだぞぉ~!
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