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自分の中での「四天王」が終わりを告げた。。。 [NOAH]

今回は、久しぶりにダラダラとプロレスの話題を。。。

 

 

 

唐突であるが、プロレスファンとは・・・

 

幻想を抱き、それを追い求める事を好む人種である。

そして、ストーリー性を好む人種である。

また、過去に生きる人種である。(故・ジャンボ鶴田HPにも掲載された言葉)

 

 

そんなファン同士でよく繰り広げられる事と言えば、                                              「AとBが戦ったら、どっちが強い?」というテーマの議論であり、                            ただ、どちらが勝つかを考えるだけでなく、試合の流れ・展開・フィニッシュの形までを                議論しながら、作り上げてしまうのである。

そのテーマに挙がるレスラーは、決して現役でなくても構わない。                             「今は引退した全盛期のC」vs「現王者のD」であったり、                                 「かつて最強と謳われたE」vs「もう一方で最強と呼ばれていたF」                             というようなテーマでも、かなり盛り上がるのだ。

 

こうやって、自分達が作り上げた「幻想」や「ストーリー」を基に、                             現在と過去を織り交ぜながら、其々の世界観を築いていけるところが                          プロレスの魅力である、と私は思っている。

 

また、観る側のファンだけでなく、                                                   実際に試合をする選手側にも同じような事が言える。

単純に力が強いとか、凄い必殺技を編み出したからといって、                            簡単に勝てるわけではないのが、プロレスの世界。                                           フィニッシュに至るまでの試合の組み立て方が重要となる。                              

相手の良いところを引き出しながらも、最後は自分の強さを示す。                                  試合の流れに抑揚をつけ、フィニッシュの形に説得力を持たせる。                             これが出来て、初めてファンに一流と認められるのだ。   

尚且つ、その選手が一流になるまでのストーリーも大事なのである。                              プロレス界では、煌びやかなドラフト1位よりも、育成上がりのような選手が好まれる。                 そういう選手が苦労を重ねて築いてきた「生き様」を我々ファンは支援するのだ。                   苦しい過去を背負いながらの「生き様」が鮮明に見えてこないレスラーは                         どんなに強くても、一流扱いしてもらえない。

 

 

しかし、そうやって抱き積み重ねてきた思いを                                         「現実」という事象によってぶち壊わされる事がある。

 

私も、その「現実」に出会ってしまったのだ。。。

 

 

昨日、4月25日。                                                        札幌テイセンホールにて、プロレスリング・ノア札幌大会2日目を観戦してきた。

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丸1年ぶりの観戦である。

 

その1年前の観戦に、私は大きな悔いを残していた。                                    二度と消せない大きな悔いを・・・。

このブログ上では、何度も話題にしているが、                                        昨年の6月13日に、敬愛する三沢光晴が突然我々の目の前から去ってしまった。

ちょうど1年前の観戦が生の三沢光晴に接した最後の機会だったのだ。

 

「こんな事になるんなら、もっと三沢を目に焼き付けておくべきだった・・・」

 

その思いを抱きながら1年が経っての観戦。

会場のどこを見渡しても、もう三沢はいない。

三沢だけではない。                                                               小橋もいない。腎臓ガンという大病を乗り越えようとする経過の中で、                               今度は肘の故障に見舞われ、手術により長期欠場を余儀なくされている。                  完治はほぼ無理と言われる大怪我である。

また、田上も持病の内臓疾患からか体調不良を起こし、                                 三沢逝去後の社長就任の激務もあってか、すっかり前座レスラーに落ち着いてしまった。

 

90年代のプロレス界を湧かせた「全日四天王」は、もう風前の灯となったのか。。。

 

 

そんなところに、一筋の光を見出した。

様々な恩讐を越えて、                                                        「四天王」最後の一人である川田利明がノアのシリーズに参戦となった。

今回、私が観戦した目的は、この川田の試合を観たいがためだけであった。

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私が彼の試合を観たのは、2005年7月のノア・東京ドーム大会以来である。

あの時は、久々の「三沢vs川田」が観られるという事で、                                私も北海道から遠路はるばる東京ドームまで観戦に行った。

その試合後の川田の対応のまずさから、                                               川田がノアのリングに上がる事がなくなってしまったのだが、                                  三沢を失い彷徨いそうな箱舟を助けるべく、川田が立ちあがってくれたのが嬉しかった。

 

とにかく、私はこの試合で「川田ここにあり」という姿を確認したかった。

三沢や小橋がいなくても、田上が一線を引いてしまっても、                               まだ川田がいるじゃないか!というのを確認したかった。

 

 

しかし・・・

 

私の目の前で試合をしている川田は、かつての川田の姿ではなかった・・・

 

”デンジャラスK”と呼ばれ、                                                          常にピリピリし不機嫌そうな雰囲気を漂わせている川田だったはずなのに・・・

阪神大震災の直後に、大阪で小橋と60分フルタイムドローという伝説の激戦を                     戦い抜くほどの無尽蔵のスタミナを誇る川田だったはずなのに・・・

 

私の目の前にいた川田は、危険な馨りなど微塵も感じさせず、                                    常に苦しそうな表情を浮かべるばかり・・・

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得意の蹴りにもキレは感じられず仕舞い。

結局は、大きな見せ場を作る事もなく、相手である後輩・森嶋猛に屈する結果に。

それも、森嶋の必殺技であるバックドロップを出さないうちに終わってしまった。

相手が必殺技を出さないうちに終わってしまった事は、本当にショックである。。。

 

確かに、前日の試合で高山と30分フルタイムを戦っており、                               加齢からくるスタミナの問題はあったであろう。

全日本離脱後を、「ハッスル」という興行で過ごしてきた川田は、                             常に毎日試合をする生活から、ひと月に1回程度の試合に慣らされてしまったのも                     理由としてはあるだろう。

 

色んな事が頭ではわかっていても、こんな試合は見たくなかった。

 

 

私が90年代からずっと憧れていた「四天王」はもう存在しないのだ。

「四天王」からの呪縛から解き放たれる時が来たのだ。

私のようなオヤジファン以外には、もう「四天王」は通用しない。

その証拠に、川田の入場時が妙に静かだった。                                   かつてのファンが中心であれば、きっと大「川田」コールで包まれたはずが、                        ひっそりとした入場シーンに、流れゆく時代を感じざるを得なかった。

 

 

三沢の逝去という出来事があっても、「全日四天王」の崩壊を認めたくなかった私だが、             この川田の試合を観て、ついにそれを認めざるを得ない日が来てしまったようだ。。。

 

でも、

まだ川田にはやってもらわなければならない事がある。

 

何故、今のプロレスの人気が凋落しているのか?

川田や三沢の全盛期であった90年代は、何故あんなにプロレスが盛り上がったのか?

 

それを今のレスラーに身をもって伝えて欲しい。

川田利明の生き様を伝えて欲しい。

 

 

 

馬場さんや三沢がもっと伝えたかったモノを、川田が代りに伝えて欲しい。

 

 

それが出来るまでは、川田利明は終わらない。

終わってはいけない。。。

                                                                                               

 

                                       

 

 

                   

 

 

 


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ユーフォ

アツい!気持ちですね~!
野球応援にはプロレスの色々なテーマソングを使います(^^♪
by ユーフォ (2010-04-27 04:39) 

銀狼

皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます(^^)

>ユーフォさん
馬場さんや三沢など、尊敬するレスラーが亡くなってから、
プロレスの事を語りだすと、つい熱くなってしまいます^^;

高校野球の応援では、確かにプロレスのテーマがよく
使われていますよね^^
我が北海道の駒大苫小牧も、三沢の入場テーマである
「スパルタンX」を使用していたのを覚えております。
by 銀狼 (2010-04-27 18:44) 

ku-chan

 そういえば、ウチの親父も大のプロレスファンでした。プロレスがあると、野球中継が見れなくなるので嫌だった憶えがあります。
 んでまたウチの親父が熱くなりすぎる性格でして(オレそっくり)、ひいきの選手が負けると八つ当たり気味に機嫌が悪くなったものでした^^;
 ので、すみません、私、プロレス嫌いなんです……m(__)m
by ku-chan (2010-04-27 20:16) 

nobu-ta

僕は新日ファンだったので、四天王は大嫌いでした。
ただ、大嫌いと思わせるだけ本当に凄かったんですよねぇ。
新日も闘魂三銃士が若かった頃は良かったなぁ・・・・・。
全日の受けの美学、攻めの新日魂、是非ともこれからの選手にも伝えてもらいたいですね。
by nobu-ta (2010-04-28 00:58) 

銀狼

皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます(^^)

>ku-chanさん
嫌いな話題をしてしまって申し訳ありません(汗)
私の周りにも、ku-chanさんと同じような理由でプロレス嫌いの人が結構いるんですよね~^^;

>nobu-taさん
nobu-taさんは、新日派でしたか!
今は、それほどでもないですが、以前は新日・猪木派と全日・馬場派の争いが激しかったですからね~。
だから、nobu-taさんのように、ハッキリと「四天王嫌い」っておっしゃる方に接すると、昔を思い出して妙にワクワクしてしまいます^^;
by 銀狼 (2010-04-28 12:40) 

MIKE

当方にNice!とコメント大感謝デス!!
 当地・最近になって咲き出していますが;
昨日・今日はワラウしかない位、強風が吹いてます・・
by MIKE (2010-05-01 18:13) 

銀狼

皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます(^^)

>MIKEさん
こちらこそnice!とコメント頂きましてありがとうございます!^^
札幌は、ようやく暖かくなってまいりましたが、
そちらはどうですか?・・・
by 銀狼 (2010-05-03 00:57) 

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