Made in CHINA のハマーって（＾＾；

いやはや、あのハマーが中国に売られることになっちまったらしい。。。


GMとの間で買収に合意となった中国の企業とは、「四川騰中重工機械」という会社との事。

ん・・・知らん。聞いたことすらない会社だ（＾＾；

どうやら、本来は道路工事用の特殊車両などを造っているメーカーらしく、
乗用車部門には初参入となるらしいが・・・。


大丈夫なんだろかねぇ？・・・。
まぁ、売却金額が1億ドル（約100億円）との事だから、あれだけのブランドの売却額としては、
お買い得だとは思うし、世界的には無名企業であっても、中国経済の勢いを考えると、
これくらいは屁でもないんでしょうか？・・・。



ただ、この件に関しては、中国国内でも否定的な話ばかりが出ておりますね。


中国の王岐山副首相は最近、海外での事業経験に乏しく、現地の労働関連法はおろか、
言葉さえも理解しない経営陣が率いる自国企業による海外企業買収を強く非難していた。
（ソース：ダウ・ジョーンズより）

なんと、四川なんたらかんたらって会社は、経営陣は殆ど英語を話すことがないらしく、
今までの海外市場といえば、ベトナム・パキスタン・バングラディシュが主だった実績とのこと。
そんなんで、やっていけるのか？

また、中国国民の約半数がこの件に関しては否定的な見解というニュースもあるようだし。。。



世界的にエコだエコだと騒いでいる現状において、超極悪燃費を誇る車をなぜ？
一番公害を巻き散らかしている国だから、全くそんな事考えていないってことか？

もともと富裕層相手の商売を目論んで生産されている車であるから、
この世界的な不況の中で、アメリカ国内でも販売台数が半減しているというのに、
乗用車の実績を持たない企業が、どこに買収のメリットを見出したのか？
中国国内の富裕層だけにでも売れれば、採算は取れるということなのか？・・・



また、その企業はインドのタタ自動車の件を知ってて、あえて手を出したのだろうか？
昨年、ジャガーとランドローバーブランドをフォードから約23億ドル（2300億円！）で
買収したものの、今年に入って部品メーカーへの支払いが滞ることになっている有様だという事を。



まぁ、とにもかくにもGMとしてみれば、ハマーブランドの嫁ぎ先が固まって
ホッとしてることでしょう。

元はといえば、旧アメリカン・モータースから買収したブランドであるハマー。
軍用車だったのを、GMのアイディアで高級SUVとして売り出し一定の成果は
収めたところで、お役御免といったところなのでしょうか・・・。

外様ブランドはさっさと処分して、自社の象徴的ブランドのキャディやシボレーの
立て直しが最優先というのが本音なんだと、私は勝手に感じてしまうのですが。。。



我が日本でも、お金持ちには大人気のハマー。

昔からの日本人的感覚で、デカいアメ車を所有する事が成功者の証って思っているところを
うまく擽る車ですからね。
昔の日本人にとっては、それがキャディであり、今はハマーなわけです。


ただ、今度はそれが「中国の車」となったら、そういう方々どうするんでしょう。
”アメ車”というタグが外れたハマーの存在価値がどうなっていくのか。



気がついたら、中国製のハマーは、こんな車になってたりして・・・（＾＾；

タグ：ハマー売却 GM破綻 タタ自動車 四川騰中重工機械

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見たことあるよ
by はくｓちぃ (2013-05-03 23:24)