リングで輝いたエメラルドの追憶 ～その1～

貴方と最後に会ったのは、今年の4月19日。
札幌・月寒アルファコートドームにおけるNOAH札幌大会でした。

いつも通りの興行。
いつも通りの熱いファイト。
旧全日本時代から見続けている者にとっては、何も変わらない風景でした。

その日のグッズ売場には、貴方の姿が。
これまた、いつものようにぶっきらぼうな雰囲気でペンを走らせていた貴方。
私はキャップを購入して、そんな貴方にサインを貰った。
これで、貴方にサインを貰うのは3回目。
声をかけづらい雰囲気に呑まれ、握手をお願い出来なかったのが
今となっては、すごく後悔してる。。。

もう、貴方の温もりを感じることは、二度と出来ないのだから・・・（涙）


その日の貴方の試合は、6人タッグマッチ。
札幌では、久しぶりとなる貴方と小橋との対戦を
私達は楽しみにしておりました。


貴方の様子を見ていると、コンディションの良さが感じられなかったなぁ。
体型が崩れてきていて、肌の色艶や張りも良くなかった。
「もう少しトレーニングしないと」なんて偉そうな事言っちゃったけど、
もっと、こちらが察してあげなくちゃいけなかったな・・・。

試合内容自体も、特筆すべきものはなかった。
後の秋山vs潮崎のGHC戦が、すごくいい内容だったため、
余計に印象が薄くなっちゃったのかな。。。

それが、また悔しいよ。
もっと、しっかり観るべきだった。
もっと、しっかり貴方の一挙手一投足を、この目に焼き付けておくべきだった。


でもね、ちょっとだけ言い訳させてよ。


だって、こんな日が来るなんて思ってもみなかったんだもの。
だって、こんなに早く貴方がこの世からいなくなるなんて、考えもしなかったんだもの。

こんなに早く、この日が来ることをわかっていたら・・・


ゴメンね・・・。何を言ったって、もう遅いよね・・・。

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