「プロレスライセンス」に物申す [プロレス]
NOAH・新日・全日の3団体間で話し合われてきた制度問題に関して、 ついに「ライセンス」制度を推し進めることが決まったようだ。
全日本・内田取締役、新日本・菅林社長、ノア・仲田相談役ら メジャー3団体の首脳陣が27日、都内のノア事務所で3、5月に続く3度目の会談を行い、 プロレスライセンスを11月に発行することを決めた。
制度委員長を務める新日本の山本小鉄相談役は 「ボクシングみたいにプロとしてライセンスは必要」と意義を説明。 基準は各団体に委ねられ、最大1年間有効のライセンスを発行。 故三沢光晴さんのリング禍を受け、医師の健康診断書が義務づけられた。 ただ、定年制度や、芸能人がリングに上がる際の健康診断書の有無などの 諸問題には触れられなかった。 <デイリースポーツより>
う~ん・・・何かすっきりしない感じがする。
プロレス界をリードするメジャー3団体が、制度改革に向けて、ようやく重い腰を上げ始め、 三がの非業の死を遂げて以来、その改革の進捗速度は加速したようだが・・・
たかだか3回程度の打合せで、唐突にライセンスを発行しましょうって言うけど、 ライセンス制度って、そんなに簡単に決められるもんなのか?
まぁ、3回の打合せの中身の濃さまではわからんので、 突っ込みづらい面はあるが、どうも安直な進み方をしているように見受けられる。
でも・・・順番が違うんじゃないのか?
そもそも「ライセンス」っていうのものは、所謂「免許」なわけでしょ。 デイリーの記事にもあるが、そのライセンスの発行基準を各団体に委ねるってのは どう考えても、おかしくないか?
いつ決まったかわからんが、制度委員長とやらに就任した小鉄っちゃんは、 「ボクシングのように・・・」と言ってるが、そのボクシングはちゃんとした協会があって、 そこがライセンスを発行するわけだし、基準もその協会が決めるわけで。
我々の生活レベルで考えても、「ライセンス」「免許」というものは、 必ずどこかの協会やそれに近い団体が発行するもので、 業界内の一企業が決めるもんではないでしょう。
なのに、プロレスライセンスの発行基準は、 一企業である各プロレス団体に委ねるってのは、納得できないわぁ。。。
ちゃんとした統一したものを作らなければ意味なくねぇ? 例え、実験的であっても3団体の間で内容の摺り合せをして、 3団体統一のものを作り上げるべきなはず。
まずは、協会設立を進める事が先だと私は思う。
今までのプロレス業界の歩みを考えれば、非常に難しいことなのは重々理解している。 ただ、せっかく進み始めたものが中途半端なもので終わってしまうのが恐い。 そういう事を繰り返してきた事も、プロレス界の悪癖だったのだから。
以前にも書いたが、馳が乗り出してきてくれるんなら、利用すりゃいいじゃん。 馳じゃなくたっていいが、3団体の間だけでコソコソやるんじゃなくて、 ちゃんとした外部の人間を入れて、ガラス張りでの話し合いを進めて欲しいと思う。
百田じゃないが、「プロレスの事はレスラーじゃないとダメだ」 なんてくだらない論理は捨てて、第三者を含めた形で公に認められる協会を立ち上げ、 プロレス界がどうあるべきかを真剣に話し合わなければ、この制度の意味はない。
50年の歴史を誇るプロレス界だが、これだけの年月が経っても 協会やライセンス制度確立まで至らなかったのに、たった3回の打合せで 仮の形であっても、それが成し得てしまうとは思えない。
やっつけ仕事で作ったライセンス制度が出来て、三沢が喜ぶと思うのか!?
三沢が自らの命を以って、訴えていることは、こんな簡単な事ではないはずなのだが・・・
コメント 0