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今更ながら・・・「名球会」の意義を問う。 [野球]

日本の野球ファンにとって嬉しい話題が海の向こうから聞こえてきた。

シアトル・マリナーズのイチローがMLB通算2000本安打を達成!                           なんと史上2番目の早さで達成したとか。                                         気の早い人は、「あと5年で3000本も夢ではない」という話までしているそうで・・・。

まぁ、彼なら不可能な数字ではないでしょうな。

 

そんな話題を耳にして、私はふと思ったことが。

ちょっとした野球ファンであれば、2000本安打と聞くと、                               「名球会」を思い出す方もいらっしゃるだろう。

正式名称は「日本プロ野球名球会」

1978年に金田正一が中心となって結成された団体である。                            (どうやら現在は、株式会社化されたらしい)

昭和生まれの野球選手で、投手なら通算200勝若しくは250セーブ、                        打者なら通算2000本安打を達成した者に入会資格が与えられる。                         (当初は200勝と2000本安打だったのだが、投手分業制となり、野球の質が変わったこともあり、                 通算250セーブが加えられ、MLBへの選手流出により、更に「日米通算」という内容も加えられた)

この団体が結成されてからは、これを目標にする選手も少なくない。

 

しかし、私はどうもこの名球会というものに、以前から納得がいっていないのだ。

現在では、名球会に入会する事が一種のステータスであり、                            これに入会できれば「名選手」というような風潮が出来上がっているように思えるのだが、            数字や記録だけで名選手扱いというのは、どうかと思う。

正直な話、名球会に入っていても、コアな野球ファンでなければ                           名前を知られていない方が多く見受けられると思うのだが・・・                               果たして、そういう方が本当に「名選手」と言えるのか?                                

おっと、言い過ぎたか。

確かに、長年一線でプレーしてきて、大記録を達成されたわけだから、                        「名選手」である事は間違いないのだが、記録には残らなくても、                            それ以上に我々ファンの心に残る選手が数多くいるのに、                                その方々が入れないで「名球会」と呼ぶことに、ひっかかりを覚えるのだ。

 

名球会に入れなかったが、かなり知られていると思われる元選手を挙げてみたい。

古い方からいくと、                                                         西鉄黄金時代を築いた中西太氏や豊田泰光氏は、オールドファンには有名だろう。                        南海ホークスの大エースとして活躍した故・杉浦忠氏(長嶋さんの大学同期)も然り。             

また、阪急黄金時代の礎を築いた長池徳士氏も入っていない。                             現役時代は"牛若丸"の異名をとり、背番号23が阪神の永久欠番になっている                  吉田義男氏も入っていない。

巨人のV9に大きく貢献した"エースのジョー"こと城之内邦夫氏や                              当時の左のエース・高橋一三氏、V9の頭脳とまで言われた森祇晶氏もいない。   

 

更に言うと、                                                              "燃える男"星野仙一氏やその親友の田淵幸一氏。                                  完全試合を含むノーヒットノーランを3度も記録した元広島の外木場義郎氏。                   ヤクルト初優勝時のエース・松岡弘氏やオリオンズの奪三振王・小野正一氏。

それに、                                                        「空白の一日」事件の当事者である江川卓氏と小林繁氏は、                            あれだけ活躍したのに、二人とも入れなかった。                                        また、江川氏と同時期に巨人の屋台骨を支えた西本聖氏も同じである。

江川・西本の後を受け継いだ、                                                   桑田真澄・斎藤雅樹・槙原寛己の三氏は誰も入れなかった。

1985年の阪神優勝時の主軸である、                                         掛布雅之・岡田彰布・真弓明信の三氏も同じである。    

おっと忘れていた。                                                      江川氏の時代に巨人の主砲として活躍した原・現巨人監督や中畑清氏もいないのだ。

他にも、渡辺・現西武監督や元Fsのエース・西崎幸広氏・元近鉄の阿波野秀幸氏、              元オリックスの星野伸之氏といった、パリーグのトレンディエース達も誰一人入会出来ない。

 

まだまだ名前を挙げれば枚挙に暇がないほど、                                       有名でありながらも、名球会に入会出来なかった方々がたくさんいるのだ。

こうして名前を挙げると、今でもゾクゾクするような「名選手」達が                         単なる数字の縛りだけで、外されているのはファンとして納得出来ないと私は思う。

 

ましてや、一部には「名球会」に入りたいがために、                                 限界を過ぎても現役に固執する選手だっていたわけで、                                   それって、ある意味でファンを馬鹿にしている行為とも受け取れると思うのだが・・・。

まぁ、名球会の設立以来言われ続けているのが、                                  発起人・金田正一氏が中心でいられる組織を作りたかったからだ、という事だ。                 この名球会の中においては、長嶋さんや王さんに対しても先輩となる金田氏は                   大手を振って威張れるわけだし・・・。

この会があるせいで、                                                      日本においては「野球殿堂」入りという名誉自体が希薄になっている感すらある。

それに、現在の日本の投手事情を考えると、                                       通算200勝を達成するという事は、どんなに大エースでも難しくなってくるだろうし、                これからもっと役割が重要視されるセットアッパーに対しての評価にも影響してくるはずだ。

 

私としては、もう名球会は不要だと思う。

そんな数字に縛られてダラダラプレーされるより、                                        現役の選手達には、もっと一瞬一瞬のプレーを大切にしてもらいたいからだ。                      それを心がけていかなければ、日本プロ野球は人気衰退の一途を辿るのでは?                    という不安すら出てくる。

関係者の方々には、是非とも一考願いたいものだ。

 

 

 

ところで・・・                                                             オリックスのローズが、もう少しで日米通算2000本安打を達成出来そうになってきたが、                達成した暁には名球会に入れるのか?カネやんさんよ?                                ※昨日現在で、通算1907安打(日本1775本/米国132本)

      


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