2010年 独善的プロ野球展望<パリーグ編> [野球]
あと5日で、いよいよ2010年のプロ野球が始まる。
20日に、まずはパリーグが開幕。 おって翌週の26日には、セリーグも開幕となる。
しかし、毎年思うのだが、 なぜ両リーグは開幕日を足並み揃えないのだろう・・・
リーグ間での都合やくだらない意地の張り合いが未だに続いていることは、 ファンとして実に嘆かわしい。 こういうところが改善されないから、 いつまでも「プロ野球人気に翳りが!」なんて言われるのであろうに。
いきなり愚痴っぽくなってしまったが、本題の方へ。
昨年はWBCがあったため、関係者もファンも開幕前に疲れてしまった感があったが、 今年は共に万全の状態で開幕に臨めるであろう。
そこで、私なりのプロ野球の展望を書き殴ってみようと思う。
まずは、戦国パリーグ編。
セと比べて、もともと各球団間の戦力差が少ない上に、 実にあった補強をとった球団が多く、尚更戦力差がなくなってきた感じを受ける。
各球団ごとに検証してみたい。
昨季優勝の我が北海道日本ハム。
一番の心配であった大エース・ダルビッシュだが、 故障も完治したようで、万全の調整が出来たようだ。 この人には、本当に頭がさがる思い。 あの若さで、これだけ自分をコントロール出来るなんてスゴイの一言。 あまり過度な期待をかけたくはないのだが、やはり今年もやってくれそうな予感。。。
上記のダルを筆頭に、投手陣に大きな不安要素は見当たらない。 昨年ブレークしたセットアッパー菊地の故障は痛いが、 新外国人のウルフなどで、その穴は十分に埋められそうだ。 先発陣も新外国人2名に使えそうなメドがたち、 ダル・八木や武田勝と合わせて5枚のカードが揃えられた。
打撃陣も大きく変わりなしか。 スレッジの穴を埋める安定した大砲こそいないが、今年も繋がる打線は健在だ。 ただ、打線は水物である上に、控え層がやや弱い(特に内野)のが不安要素。 しかし、稲葉・金子誠・田中賢介といった、勝ち方を知ってる選手が多いのは利点だろう。
一番の不安は・・・ 「ベンチの盛り上げ役」がいない事だ。 ヒチョリの故障離脱や稲田の横浜移籍に伴い、ベンチに元気な選手がいない。 先日の道内向けのFs特番でも梨田監督がこの事を言っており、 ある意味でのファイターズらしさが欠けてしまっているのが心配である。 いざ、負けがこんだ時にこういう選手がいないとなると。。。
次は東北楽天。
ここも、戦力は昨年と大きく変わらず。 問題は監督と選手との意思の疎通具合だろうか。 昨年で勝つ喜び・勝つ味を覚えた選手達が、 今季はブラウン体制下でどういう野球を見せるのか?
投手陣は、抑えとして期待の剛腕モリーヨに不安が残る感じか。 パリーグ一とも言える先発三本柱(岩隈・田中・永井)がいるだけに、 優勝争い云々は、ブルペン陣の状態如何だろう。
打撃陣は、中村紀が復調してきており、広島から移籍のフィリップスもそこそこやりそう。 昨年より厚みが増した感じを受ける。ただ、草野の出遅れは痛いかな・・・。 問題は、どこまで控え層が底上げ出来てきたか、というところだろう。
今度は福岡ソフトバンク。
大きな戦力の底上げが見られない。 韓国から来た期待の李も、守備も含めた日本への順応に時間がかかりそうな気配。
投手陣は、杉内・和田・大隣の左3枚は問題ないが、 右がホールトンしか計算出来ないのが不安要素だろう。 後ろの摂津・ファルケンボーグ・馬原はいいだけに、とにかく先発の頭数が欲しいところだ。
打撃陣は、今年も松中・小久保頼みか。 しかし、故障と加齢という問題があり、戦いながらの世代交代を迫られている。 上記の2名を含めて、主力に故障持ちが多いのは大きな不安だ。 前述の李やオーティズといった外国人や多村が安定した活躍を見せないと、 かなり厳しいのではないか。。。
ただ、ここもFsと同じで勝ち方を知ってる選手が多いので、 混戦模様になれば、大いにチャンスはあるかも。
続いて、埼玉西武。
主砲・中村の故障は痛いが、代役4番栗山が意外と機能しており、 大きな穴を感じない。新外国人ブラウンも日本向きの好打者のようだ。 控え層にも曲者が多く、打撃陣のバランスはリーグ随一と言ってもいいだろう。
投手陣も、先発ローテは盤石の体制だ。 涌井・岸・石井一・帆足の4本がしっかりしている上に、 野上ら期待の若手が高いレベルで育ってきている。 (残念ながら雄星は間に合わないようだが) ただし、後ろはリーグ内でも一番弱いかも・・・。 とにもかくにもグラマンがどこまで復調するのか。 期待の工藤も開幕はファームとなりそうだし、 昨年と同じく、渡辺監督はブルペンのやり繰りに苦労しそうな感じだ。
今度は、千葉ロッテ。
西村体制となって、風通しが良くなった印象を受ける。 ただ、相変わらずバランスのいいチームではあるのだが、 大きな底上げも見られないところは、やや不安要素か。
投手陣は、目玉である小林宏之のクローザー転向の成否がカギだろう。 先発の柱となる成瀬も調整遅れが目立っており、ここ数年では一番不安に見受けられる。
打撃陣は、韓国代表の4番・金が前評判通りに打ちそうだ。 それなりに穴もあるようだが、体格の割に柔らかい打撃が出来るので、 意外と率を残すのではないだろうか。 前後を打つ予定の井口・大松次第では、かなり怖いクリーンアップとなりそうだ。
なんとなく、パリーグの中では一番静かなキャンプだったように感じるロッテだが、 この静かさが逆に怖い気もするのだが。。。
最後はオリックス。
キャンプ中の大変な出来事を乗り越えた新生・岡田オリックス。 岡田カラーを打ち出し、投手陣や守りを固めた補強は目を見張るものがある。
投手陣は、もともと力のある若手が揃っており、 ツボに嵌れば、皆が一気に活躍する可能性を秘めている。 今季開幕に指名された金子や岸田・山本、移籍の木佐貫と知名度こそ低いが、 なかなかの充実具合だと思われる。 抑えは流動的ではあるが、実績のある大久保・加藤がおり、 小松も後ろに回すとの事で、あなどれない雰囲気を持っていると私は思う。
打撃陣は、小瀬の死去にて急遽西武から獲得した赤田がいい存在感を出している。 若手の坂口・山崎に加え、ベテランの田口・大村と足や小技を使える選手が多い上に、 長打力のあるカブレラ・ラロッカ・T-岡田、勝負強い北川・後藤・下山と役者が揃った感がある。 ローズ退団の穴を感じさせない、岡田流のチーム作りは脅威だ。
と、各球団を見てみた上で、私の順位予想を。。。
1.北海道日本ハム 2.埼玉西武 3.オリックス 4.東北楽天 5.千葉ロッテ 6.福岡ソフトバンク
なんだかんだと偉そうに語った割に、結局は贔屓の日ハムを推している有様だが(笑) おまけに、贔屓の日ハムだけ妙に寸評が長いし(苦笑)
まぁ、この時期はこういう予想をたてる事が、 野球大好きど素人オヤジのささやかな楽しみなんで、ご勘弁のほどを。
次回は、懲りずにセリーグもやってみようかと。。。
銀狼さんも記事を書けるだけ、よく内情を知ってます。
稲葉とかマックも言っていたけど、順位予想が下であるほど、選手は燃えるらしいですね。
まあ、TVの順位予想でも日本ハムを1位にする評論家は少ないでしょう。毎年のことです(^^;
by まっち (2010-03-15 22:56)
>まっちさん
いつもnice!&コメントありがとうございます(^^)
日ハムってチームは、どれだけ勝ち続けても、評価のあがらないチームですよね~(^^;
でも、その評価を覆して優勝するのが、ここ数年の醍醐味となってますね~。
by 銀狼 (2010-03-15 23:56)
>xml_xslさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^(
by 銀狼 (2010-03-16 00:00)
>ユーフォさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-16 09:33)
>c_yuhkiさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-16 09:34)
>釣られクマさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-16 17:18)
団子状態が予想される今年のパ・リーグ。
あらら?いつの間にやら日本ハムが!?な~んて感じで今年も日本ハムの優勝になりそう。
僕が注目しているのはオリックス!
スリムになった打線が岡田監督の野球にハマると怖そう。
優勝までは届かなそうですが、パ・リーグを十二分にかき回してくれそうですね。
by nobu-ta (2010-03-16 22:57)
楽天の戦力分析は、私とほぼ同じイメージ^^;
意思疎通、は確かに一番の“キーポイント”になりそうですね~。
やっぱ、『名誉監督』なんて言ってないで、野村“GM”、どうかなぁ、いけると思うんだけどなぁ。
by ku-chan (2010-03-17 08:19)
>nobu-taさん
いつもnice!&コメントありがとうございます(^^)
日ハムが優勝する時って、だいたい「いつの間にか・・・」っていう
パターンが多いんですよね(^^;
また、私も今年一番注目しているのは、オリックスです。
順位予想こそ3位ではありますが、投手陣次第では
もしかすると?・・・という感じがしております。
by 銀狼 (2010-03-17 13:33)
>キャラハンさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-17 13:34)
>ku-chanさん
いつもnice!&コメントありがとうございます(^^)
広島時代は、その”意思疎通”がうまくいってなかったように
思えるブラウン監督ですが、果たして楽天ではどうなるか。。。
「ぼやき」と称して、結構厳しい事を言っていた野村さんでしたが、
その実は選手との信頼関係が出来ていたからこそだと思います。
かつての日ハム・ヒルマン監督も、当初はうまくいっておりません
でしたが、選手や日本人コーチの意見を受け入れるようになって、
優勝を果たしましたし、その辺がポイントでしょうかね。。。
by 銀狼 (2010-03-17 13:38)
>がっちゃんさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-17 13:39)