SSブログ
くーぺさんよりご提供^^ (くーぺさんのブログはこちらから^^) r34-2-01.gif

遺された者たちは・・・~その2~ [プロレス]

三沢の命という、とてつもなく大きな代償を払う事で、
混迷するプロレス界は、どのように変われるのだろうか?・・・


三沢が目指していた、プロレスのメジャー化。
しかし、三沢が存命中に、それが叶うことはなかった。
今回の件を報じる、テレビ各局の扱い方を見れば、それが十分わかる。

「三沢選手は、2代目タイガーマスクとして・・・」
「バックドロップという技で・・・」
我々プロレスファンからしてみれば、そんな表現をしなくても、という言葉が多かった。

それに、今回の件でコメントを求められたレスラーは色々いたが、
結構テレビに映っていた中に、大仁田がいた。
一般的に見れば、「同じプロレスラー」「同じジャイアント馬場の弟子」となるのであろうが、
我々からすると、大仁田に聞くなんて、お門違いも甚だしいのである。
でも、残念ながら一般の知名度としては、三沢より大仁田が上回っているのが現実であるのだ。

いつまでも、こんな理解しかしてもらえないプロレス界から、早く脱却しなければ・・・



今年に入ってから、NOAH・新日・全日の3団体間で、
プロレスの統一ライセンス制度やコミッショナー制度に関しての話し合いが持たれている。
やはり、メジャー化に向けては、最初にこの事に手をつけなければならないであろう。

「今日からプロレス団体作りましたぁ。今日からプロレスラーになりますぅ。」
って言って、どんな内容であろうが興行をうってしまえば、簡単に出来ちゃうのが、今のプロレス界。
こんな事では、スポーツとすら呼べない。

現在では、40以上存在するといわれるプロレス団体。
でも、観賞に耐え得る試合をみせてくれるものは、ほんの一握りであろう。

一刻も早く、メジャー3団体がしっかりとした制度作りを行って頂きたい。
そして、団体・レスラーを自認する無様な輩をさっさと淘汰してもらいたい。
まずは、これをしなければ、何事も先に進まないだろう。

その上で、各団体が相撲の部屋制度のような形式をとるのも、
一つの案ではないだろうか?・・・
この件に関しては、私なりに考えはあるのだが、まだしっかりとまとまっていないので、
後日改めて、触れてみようと思います。


次に大切なのは、レスラーの健康管理面。
今回の件で、NOAHが犯した最大のミステークは、リングドクターを置いていなかった事。
他団体より、いち早く人間ドックに行かせる慣習を作ってはいたものの、
肝心のリング上での健康管理には不備があったと言わざるを得ない。

統一コミッションが認定するリングドクターを設けた上で、各団体が興行に随行させる。
リングドクターに費用が出せない団体は、統一プロレス組織から除名。
これくらいしないとダメでしょうね。




その次に、制度作りのような形として見えるものではなく、
”考え方””スタンス”の変革といった部分で一つばかり。

ルールのようなものには、しづらいでしょうが、
試合の組み立て方を見直す必要があると思われます。

馬場さんや猪木が全盛の頃のプロレスと、現在のプロレスで一番違うのは
「必殺技」の重みだと思ってます。

馬場さんは、余程のビッグマッチでない限り、ランニングネックぶりーカーは出さなかった。

ハンセンは、試合中盤まではラリアットに行くぞ行くぞ、と見せかけてエルボーでかわしていた。
ラリアットは最後の決めの時のみ。

ブロディも同じく、ニードロップと見せかけてのギロチンドロップを多用し、ここぞという時でないと
キングコングニーは出さなかった。

近いところでは、亡くなった橋本真也も同じ。
彼の必殺技である垂直落下式DDTは、フィニッシュ以外で使われた記憶がない。
キックな普通のDDTで繋いで、最後に必殺技をドカン!と一発で終わる。

近年は、大技・頭部から落とす技が繋ぎ技として連発されている状況。
まぁ、これも元はといえば、三沢達四天王がきっかけなのだが・・・。
以前の新日やU系・FMWといった他団体と比べ、格段に地味だった当時の全日において、
注目を集める手法としてとられたのが、”受けの凄み”であった。
華美な演出やアピールを嫌った馬場さんの体制下において、
三沢達が自己主張できる方法は、これしか思いあたらなかったのだろう。
日に日にエスカレートする技の連発。
そして、それに慣れきってしまい、いつの間にか麻痺してしまった我々ファン。

レスラーもファンも、それを反省して、それを変えない限り、いつかまた悲劇は起こることに・・・。

武藤や蝶野の試合運びをレスラー達は見習うべきではないか。
二人とも三沢と同じく満身創痍であるが故の苦肉の策なのかもしれないが、
一切大技を出さなくとも、観客を惹きつける術を持っている。
武藤は一見派手な動きに見えるが、実際の大きな動きはシャイニングやムーンサルトくらい。
蝶野に至っては、必殺技自体がグラウンドのものであり、後はキックとジャンキーな技だけ。
それでも、観客は満足するのである。

部類は違うが、2005年のNOAH東京ドーム大会で行われた小橋vs健介戦も参考になるはず。
大きな話題となった、お互いのチョップの打ち合い。
私も運良くリングサイドで観戦出来たのだが、十分に痛みと凄みが伝わってきた。

レスラー達よ。
かつての藤波の台詞ではないが、我々ファンも「殺し合い」は見たくないのだ。
是非とも、上記の件を一考して欲しい。



最後に・・・我々プロレスファンも変わらなければなるまい。

前述の大技連発を推奨しない、というのもそうだが、まだ他にもある。

私自身、三沢の件以来、ネット上のプロレス板を閲覧する機会が増えたのだが、
見ていて非常に情けないし、恥ずかしい。

”新日ヲタ”と”ノアヲタ”が板で言い争うものばかり。
三沢が死んだ原因を追究し、犯人探しのような有様に。
そこに冷やかしで割って入る”格闘技ヲタ”。
「だから、プロレスはダメなんだ」的な上から目線の発言で更に板を荒らす。
しまいには、斎藤彰俊に対して、非道な言葉を書き連ねる輩までが出てくる。


そんなんだから、プロレスが低俗な扱いを受けるんだわ!
格闘技ファンも同じ!レベル低過ぎ!

ほんの一部の輩であるとは思っているが、そんな不毛な言い争いをするんなら、
何故もっと前向きな改善策を語り合わない!?

だいたいにして、一人の人が亡くなり、それによって心に大きな傷を負った人がいる
という事態にも拘わらず、それを茶化して喜んでいる輩が存在するとは・・・



我々ファンが、まともな目線でいられないうちは、
いくらレスラー達が頑張っても、メジャーとは認められないでしょう。




とにかく、三沢の死を無駄にしちゃいけないんだよ。。。
それくらい、判れよ。。。




ブログ作ってるうちに、日付が変わったか・・・

三沢ぁ!47歳の誕生日おめでとう・・・



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。