FA制度への疑問

札幌に戻ってきて、何かと慌しくなってしまったなぁ～（汗）

とりあえず、久々にブログ更新いってみよう～！

 

 

現在、ストーブリーグ真っ只中のプロ野球界において、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっとした話題となっている事を。

我がFsから、”移籍前提”でのFA宣言を行った藤井に対し、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いまだ正式なオファーが届いていないようである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（一部スポーツ紙上では、巨人に入団内定という記事も出てきたが）

この事態に、プロ野球選手会からは　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「最悪、どの球団からもオファーがないのであれば、自由契約にしてもらうしかない」　　　　　　　　　　　　　　なんて話まで飛び出してきているそうだが・・・。

 

それは、あんまりにも都合良過ぎっしょ～(-.-；

 

FA制度ってのは、もともと選手会側からの働きかけで、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「選手にも自由に移籍できる権利を！」と求めた事から始まった制度なのだが、　　　　　　　　　　　　　　　　　この制度を導入する段階で、このような事態が起きる想定くらいは出来たはずだと思うがなぁ。

以前、阪神の桧山やBsの塩崎・日高がFA宣言したのに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どこの球団からも声がかからず、元鞘に収まったという事例もあったのにも拘わらず、　　　　　　　　　　　　　　また同じ事を繰り返して、挙句の果てに選手会側が「まさか、こんな事になるとは思わなかった」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　って言うのは、ちょっとお粗末過ぎて笑えてしまう（苦笑）

今回の藤井の件に関しては、今年から導入された「国内FA権」と「海外FA権」という　　　　　　　　　　　　　　　　　2つを設けた事が、事態を余計にややこしくしているわけで。

MLBへの選手流出を防ぐために、と導入した制度なのだが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このおかげで、藤井は国内球団から声がかからない場合は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　MLBや韓国・台湾等どこの国へも行くことが出来ず、浪人を余儀なくされてしまう。　　　　　　　　　　　　　　　　　（Fs残留という事は、藤井・球団双方の雰囲気を見ても、可能性はゼロだろう）

で、そうなった場合は、所属球団であるFsに保有権があるため、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　藤井の行き先が決まらない場合は、保留選手名簿に載せなくてはならず、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手当ての支払い義務まで発生する。

まぁ、そうなると所属球団は手当てを払いたくないから、結果として自由契約扱いに。

こういう流れになれば、選手としては、ある意味願ったり叶ったりなわけで、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一気にMLB入りも可能となる。

 

考えに考えたはずの現行のFA制度のはずが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　過去の事例を全く踏まえていない、精度の低さを露呈してしまったわけだ。

 

多分、この件を機に、再び制度の見直しが図られるのだろうが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いっその事、こうしてみてはどうだろうか？

 

国内・国外に拘わらず、取り決めた一定期間を一軍で過ごした選手に関しては、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自動的にFAとしてみては？

で、MLBのように交渉期間の当初に関しては、元の所属球団に優先交渉権が与えられ、　　　　　　　　　　　　その期限を過ぎても契約が纏まらない場合は、他球団の交渉も可能になる、といった具合に。

そして、元の球団であっても、他の球団であろうと、新しく契約を結んだら、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また一定期間はFA資格はなし、とする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　要は「宣言しないで残留」ってのはなくなる。

こういうふうになると、金のある球団ばかりが得をするのでは？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　って言うんであれば、サラリーキャップのような制度を設ける、というのも手だろうし、　　　　　　　　　　　　　　　　　　MLBのように、コストパフォーマンスに見合わない、と判断されて、なかなか契約に至らない選手は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　逆に前年より年俸ダウンでの契約を余儀なくされるはずだろうから、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　球団の負担もそれほど大きくならない可能性だってあると思う。

選手も自由を求める代わりに、ある程度のリスクを背負う必要はあるんじゃないか？

そうでなければ、このままでは球団経営を出来る企業は、ホンの一握りに限られてしまう。

 

暴論かも知れないが、この方がややこしくなくてスッキリしていると思うのだが・・・。

 

また、この制度が始まって以来、私はずっと思っていたのだが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　基本的に日本人の心情的には、このFA制度は合わないような気がするのだ。

NPBと争ってまで、ようやく手にした選手達の権利なのに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いざ、その資格を取得したとなると、殆どの選手達は悩みに悩みまくっている。

お世話になった球団に対する恩。

応援してくれたファンに対する裏切りになるのでは？という思い。

日本人特有のウェットな面ばかりが強調されてしまい、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何にも自由になんかなっていないっしょ。

自らの価値判断・評価基準を問うための制度であり、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今まで一線で頑張ってきたからこそ、取得出来る権利なのに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　希望して取得した本人達が悩みまくっている姿には、違和感を感じることもある。

だったら、何であそこまでNPBと戦ったのか？

そこまでして、欲しかった権利なのに、何で悩むのか？

MLBのように、「契約」というものをビジネスライクに捉え、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　選手の明確な評価基準である「お金」というものを、もっとドライに捉えなければ、　　　　　　　　　　　　　　　　　この制度の意味はないのでは？・・・

でも、FA制度は生かしたいと言うのなら、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自動的にFAになるようにしてしまえば、選手・球団双方とも、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今までよりはビジネスライクに物事が進められると、私は思えてならない。

 

何回も、こういう事態を起こさないように、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　NPBも選手会も、今一度じっくり腰を据えて話し合ってもらいたいものだ。　

付け焼刃で簡便な制度の見直しでお茶を濁す、なんてのは言語道断であろう。

こういうところの曖昧さも、選手がMLBに流れてしまう一端だと、私は思うから。。。

 

タグ：日ハム　藤井FAにオファーなし 日本プロ野球機構 フリーエージェント制度 労組日本プロ野球選手会

コメント 8

久しぶりの更新、お疲れ様です（＾＾；

仮に藤井が巨人に行った場合、髪を黒くして、ヒゲも剃るんだろうか。
かつて小笠原がヒゲを剃ったように。
うーむ、余計なことばかり考えてるな（＾＾；
スレッジも横浜濃厚だし。横浜は今オフ、かなりの戦力補強をして
ますね。
by まっち (2009-12-03 22:25) 

＞xml_xslさん
いつもnice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-04 10:15) 

＞キャラハンさん
いつもnice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-04 10:16) 

＞まっちさん
いつもnice!＆コメントありがとうございます（＾＾）

今朝のスポーツ紙のWEBサイトに出ておりましたが、
やはり藤井も髭剃り＆黒髪にしたようですね。
藤井に関しては、私的に思うところがあるので、
彼をテーマにブログアップしようと思ってます。。。
by 銀狼 (2009-12-04 10:25) 

＞たねさん
nice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-04 20:47) 

＞shinさん
nice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-04 20:48) 

＞kakasisannさん
nice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-04 20:49) 

＞ほりけんさん
nice!頂きまして、ありがとうございます（＾＾）
by 銀狼 (2009-12-05 15:36)