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小林繁氏を悼む・・・ [野球]

私が野球に興味を持ち出したのは、小学4年生から。                                    30数年前の事である。

学校が終わってからは、日が暮れるまで野球に勤しむ毎日。                               そして、帰宅後は夕食の後、7時半からは決まってナイター中継を観る。

当時の札幌であるから、もちろんFsもなければドーム球場もあるはずがない。                       自分が住んでいる街にプロ野球チームが出来るなど思うこともなく、                                  ただひたすらテレビの画面の中の選手達の一挙手一投足に思いを馳せる。

そんな我々の憧れの存在は巨人の選手達。

阪神ファンや昭和50年からの赤ヘルブームによる広島ファンもいたのだが、                  当時の北海道においては殆どが巨人ファンで占められていた。

かくいう私もその一人である。

 

あの頃の巨人といえば、第一次長嶋政権時代。

限界説も囁かれ始めた王さんが、見事な復活を果たし、                                   Fsからトレードで来た張本とのOH砲が猛威を奮っていた。

長嶋さんに”巨人軍最強の5番打者”と命名された柳田や                                左翼から三塁への大コンバートを試みた高田(現東京ヤクルト監督)らが脇を固め、                磐石の打線を形成。

投手陣は、V9時代からのエース堀内を筆頭に、                                             左腕エース・新浦や太平洋(現:埼玉西武)から移籍の加藤が活躍。

そんな投手陣の中で忘れてならないのが、もう一人。

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”細腕繁盛記”小林繁さんである。

野球選手とは思えないほどの細身であった小林さんだが、                                   その身体を目一杯使った独特のサイドスローと端正なルックスで人気を博した。

そのルックスと普段のクールな雰囲気とは打って変わって、                                 投げる度に帽子を飛ばすほどの熱を帯びた迫力ある投球は小林さんのトレードマークとなり、                    あの明石家さんまが彼の物まねをきっかけにして人気者になったほどである。

 

その後、日本国中を揺るがせた、あの「空白の一日」を経て阪神へ移り、                        更に球界を代表する投手として成長していった小林さん。

阪神移籍時には「同情は要らない」との台詞を吐き、                                   古巣に対して意地を剥き出しにした姿は、更に小林さんの人気を不動のものにした。

周囲の思惑に振り回された結果とはいえ、                                             巨人と阪神という日本を代表する2球団でエースを務めあげた唯一の存在というのが               また小林さんの価値をあげるものとなったか。 

 

そんな輝かしい実績を作りながらも、                                           肩の故障により自分の理想とする投球が出来なくなったと感じた小林さんは、                      31歳の若さでスパッと現役から退く。

活躍当初からダンディズムを貫いてきた小林さんらしい引き際だった。。。

 

その後は、実業家となりながらも野球への情熱は衰えず、                                 近鉄の投手コーチとして手腕を発揮し、2001年には優勝へ導く。

そして、昨季からは我がFsの二軍投手コーチとして、                                   糸数のプチブレークや江尻の復活に携わり、Fsリーグ優勝に貢献。

その実績をかって、今季は一軍投手コーチとして手腕を期待されていた。

私自身も少年期に活躍ぶりを観ていた選手が、                                             自分が住む街の球団コーチとして頑張ってくれる事がちょっと嬉しかったりもしたし、                大いに期待をかけていた。

 

そんな矢先に、あまりにも突然の出来事が・・・

 

キャンプ開始を目前にしての訃報。

Fsとしては、一軍投手コーチをどうするのか・・・

妥当な線としては、昨季一軍コーチであった吉井氏を二軍から引き上げるのが                   ベターな策だとは思うのだが。。。

この時期に来て、コーチを探すのは非常に厳しいであろう。

 

2010年のFsにとって、本格的な始動を前に大きなテーマが出来たようだ。

志半ばで逝ってしまった小林さんの墓前に「日本一奪回」の報告をしなければならないだろう。

前述の糸数や江尻を筆頭に、Fs投手陣の一層の奮起を望みたい。

 

日本のプロ野球史に大きく名を残した小林さん。

あなたの最後の意志を継いだ、若きFs投手陣の活躍ぶりを遠くから見守っていて下さい。

 

ご冥福をお祈り致します。。。

 


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コメント 9

銀狼

>shinさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-19 09:52) 

銀狼

>タケルさん
nice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-19 19:38) 

銀狼

>xml_xslさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-19 19:39) 

まっち

故人を悼む記事でnice!はどうかと思い、今回はnice!を遠慮させて頂きました。ご理解下さい。

二軍コーチから一軍コーチに昇格し、その手腕を発揮する矢先の出来事でしたね。残念でなりません。
個人的には、小林コーチがダルをどう操縦するか、そこを見てみたかったのですが、、、サイドスローにして開花した糸数や江尻には一層の奮起を望みたいですね。
by まっち (2010-01-19 20:15) 

銀狼

>キャラハンさん
いつもnice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-20 17:33) 

銀狼

>まっちさん
いつもコメント頂きましてありがとうございます(^^)

私的には、昨年までの投手交代のタイミングにずっと疑問を
抱いていたものですから、その辺りを小林さんならどうされるのかを
見てみたかったのですが・・・
また、奥様と共に福井から札幌へ引越しをされる予定でいたとの事で、
そこまでの意気込みがあったのにも拘わらず、このような事になって
しまったのは、本当に残念でなりません。。。
by 銀狼 (2010-01-20 17:47) 

銀狼

>ほりけんさん
nice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-22 09:18) 

銀狼

>マロンさん
nice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-01-25 09:58) 

銀狼

>おぉ!次郎さん
nice!頂きましてありがとうございます(^^)
by 銀狼 (2010-03-14 15:21) 

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