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届かない手紙 [三沢光晴さん]
拝啓
本州では入梅の便りが届きつつある今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか?
私が住む札幌も、気温が夏日を超える日も出てきまして、ようやく夏が近づいてきたようです。
でも・・・今 貴方がいる場所は、暑いとか寒いとかの感覚はないのかも知れませんね。
季節感とは無縁の場所へ行ってしまったのですから。。。
貴方が、私達の前から突然いなくなってしまって、早いものでもう一年が経つんですね。
あの時の衝撃は、昨日の事のようにまだ鮮明に残っています。
どれだけ歳月を経たとしても、私の記憶から消える事はないでしょうが・・・
今年は、貴方が方舟を創って十年目という記念すべき年。
そんな大事な年を前に、方舟の創始者がいなくなるとは思ってもみませんでした。
でも、貴方が遺した仲間達は、彼らなりに必死に頑張っているようです。
十年前に起きた大洪水から彼らを救うために、貴方は方舟での航海を決断。
貴方達が航海に挑んだ大海は、凪の状態がほとんどない荒波の連続。
しかし、我々は貴方ならきっと無事に航海を終え、虹を見る事が出来るだろうと思っていました。
でも、虹を見る前に貴方は突然いなくなった。。。
先月下旬、貴方を失った広島の地に、仲間達が集まりました。
私は雑誌等の媒体でしか確認出来ませんでしたが、皆が一年前を思い出し、涙にくれていたようです。
「もう一年経つんだから、明るくいかなければ」と語っていた斎藤彰俊も号泣しておりました。
でも、この涙は前進するための涙でしょう。
貴方の仲間達や我々ファン、皆が前進するための。
一年経っても、悲しみにくれているばかりでは、きっと貴方に怒られますよね。
「ぶっちゃけ、酒でも飲んでいい加減忘れちゃえよ」なんて言われそうかな。
一年が経った、あの広島の地にて、悲しみとは決別するためのケジメの涙。
そうでなければいけないんでしょうね。
そういえば、私は貴方に謝らなければいけない事があります。
私は、貴方のお別れ会には参列しませんでした。
仕事があって・・・とか、札幌から東京は遠くて・・・
というのは単なるいいわけで、行こうと思えば行けたのです。
でも、行きませんでした。
貴方がいなくなった事を肯定したくなかったからです。
そこに行ってしまえば、否が応にも現実を突き付けられるのが怖かったこともあります。
貴方の師匠や兄弟子が亡くなられた時は、お別れをしに行けたのですが、
どうしても貴方の時には行く気力が起きなかった。。。
貴方と同じ年に亡くなった忌野清志郎さんのお別れ会があった時に、
彼の親友であった泉谷しげるさんが「俺は行かない!」って言ってたのと同じ心情だったんです。
お別れに行かなかった事は、改めてここでお詫びを申し上げますが、
私は行かなかった事は後悔していません。
もっと時間が経った時に、貴方の墓前に花を手向けさせて頂きたいと思っています。
あ、花だけじゃ不満ですよね。
その時は、大好きなお酒も持っていきますよ。
貴方がいなくなってしまいましたが、
ご家族・仲間達・ファンの心の中には、ずっと貴方の存在がいます。
もちろん、私の心の中にもしっかりといます。
貴方は、ずっと私のヒーローでした。
そして、尊敬に値する方であります。
亡くなってから言うのもなんですが・・・
自分の事よりも、まず他の人の事
自分の損得や利益を考えない生き方
言葉はなくとも、人を感動させる・喜ばせる事が出来る
人のためなら、自分の骨身を削ってでも頑張り続ける姿
貴方が亡くなった後、あの徳光さんがこう言っておられました。
「本当は、彼が現役を引退したら政治家になってもらいたかった」
そんな貴方の生き方には、学ぶところばかりでした。
しかし・・・
骨身を削ってきた代償は、あまりにも大き過ぎましたが。。。
こうして、一年経って手紙をしたためる事で、私も気持ちの整理をつけられそうです。
貴方の生きざまを心に刻んで、私も頑張っていきます。
今日からは、ようやく貴方の事を語る時には笑顔で語れそうです。
そちらにいらっしゃる師匠や兄弟子、お友達や戦友の方々にくれぐれも宜しくお伝え下さい。
末筆ながら、乱文お許し下さい。
敬具
三澤光晴様へ
平成二十二年六月十三日 銀狼
本州では入梅の便りが届きつつある今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか?
私が住む札幌も、気温が夏日を超える日も出てきまして、ようやく夏が近づいてきたようです。
でも・・・今 貴方がいる場所は、暑いとか寒いとかの感覚はないのかも知れませんね。
季節感とは無縁の場所へ行ってしまったのですから。。。
貴方が、私達の前から突然いなくなってしまって、早いものでもう一年が経つんですね。
あの時の衝撃は、昨日の事のようにまだ鮮明に残っています。
どれだけ歳月を経たとしても、私の記憶から消える事はないでしょうが・・・
今年は、貴方が方舟を創って十年目という記念すべき年。
そんな大事な年を前に、方舟の創始者がいなくなるとは思ってもみませんでした。
でも、貴方が遺した仲間達は、彼らなりに必死に頑張っているようです。
十年前に起きた大洪水から彼らを救うために、貴方は方舟での航海を決断。
貴方達が航海に挑んだ大海は、凪の状態がほとんどない荒波の連続。
しかし、我々は貴方ならきっと無事に航海を終え、虹を見る事が出来るだろうと思っていました。
でも、虹を見る前に貴方は突然いなくなった。。。
先月下旬、貴方を失った広島の地に、仲間達が集まりました。
私は雑誌等の媒体でしか確認出来ませんでしたが、皆が一年前を思い出し、涙にくれていたようです。
「もう一年経つんだから、明るくいかなければ」と語っていた斎藤彰俊も号泣しておりました。
でも、この涙は前進するための涙でしょう。
貴方の仲間達や我々ファン、皆が前進するための。
一年経っても、悲しみにくれているばかりでは、きっと貴方に怒られますよね。
「ぶっちゃけ、酒でも飲んでいい加減忘れちゃえよ」なんて言われそうかな。
一年が経った、あの広島の地にて、悲しみとは決別するためのケジメの涙。
そうでなければいけないんでしょうね。
そういえば、私は貴方に謝らなければいけない事があります。
私は、貴方のお別れ会には参列しませんでした。
仕事があって・・・とか、札幌から東京は遠くて・・・
というのは単なるいいわけで、行こうと思えば行けたのです。
でも、行きませんでした。
貴方がいなくなった事を肯定したくなかったからです。
そこに行ってしまえば、否が応にも現実を突き付けられるのが怖かったこともあります。
貴方の師匠や兄弟子が亡くなられた時は、お別れをしに行けたのですが、
どうしても貴方の時には行く気力が起きなかった。。。
貴方と同じ年に亡くなった忌野清志郎さんのお別れ会があった時に、
彼の親友であった泉谷しげるさんが「俺は行かない!」って言ってたのと同じ心情だったんです。
お別れに行かなかった事は、改めてここでお詫びを申し上げますが、
私は行かなかった事は後悔していません。
もっと時間が経った時に、貴方の墓前に花を手向けさせて頂きたいと思っています。
あ、花だけじゃ不満ですよね。
その時は、大好きなお酒も持っていきますよ。
貴方がいなくなってしまいましたが、
ご家族・仲間達・ファンの心の中には、ずっと貴方の存在がいます。
もちろん、私の心の中にもしっかりといます。
貴方は、ずっと私のヒーローでした。
そして、尊敬に値する方であります。
亡くなってから言うのもなんですが・・・
自分の事よりも、まず他の人の事
自分の損得や利益を考えない生き方
言葉はなくとも、人を感動させる・喜ばせる事が出来る
人のためなら、自分の骨身を削ってでも頑張り続ける姿
貴方が亡くなった後、あの徳光さんがこう言っておられました。
「本当は、彼が現役を引退したら政治家になってもらいたかった」
そんな貴方の生き方には、学ぶところばかりでした。
しかし・・・
骨身を削ってきた代償は、あまりにも大き過ぎましたが。。。
こうして、一年経って手紙をしたためる事で、私も気持ちの整理をつけられそうです。
貴方の生きざまを心に刻んで、私も頑張っていきます。
今日からは、ようやく貴方の事を語る時には笑顔で語れそうです。
そちらにいらっしゃる師匠や兄弟子、お友達や戦友の方々にくれぐれも宜しくお伝え下さい。
末筆ながら、乱文お許し下さい。
敬具
三澤光晴様へ
平成二十二年六月十三日 銀狼
突然でしたもんね。普段あまりレスリングに 興味を持たない私でさえ知っていた彼の名前と生きざま。カッコい良いなと思ってました。
銀狼さんの気持ち良く判りますよ!
私は、その今の気持ち きっと届くと信じてますよ!尊敬する人に ^^☆彡
by ゆうのすけ (2010-06-13 02:24)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>ゆうのすけさん
ありがとうございます^^
たかがプロレスラーの事でと思われる方もいらっしゃると
思いますが、私にとってはあまりにも辛い事でした。
ただ、一周忌を迎えるこの日に、今までの悲しみに
一旦ケジメをつけたくて、こういう記事を書こうと決めておりました。
相変わらずの独善・自己満足なだけなんですけどね…^^;
by 銀狼 (2010-06-13 12:40)
銀狼さんの気持ちは 三澤さんへ届いていますよ!
この一年、胸に大きな穴が開いてしまったような切ない気持でいっぱいだったことと、お察ししますが・・・一年経った今、「届かない手紙」として気持ちのケジメをつけたいと思えるようになったことは、前向きになれた証だと思います。
三澤さんも そんな銀狼さんのことを きっと笑顔で見守ってくださっていることでしょう。わたしたちも いつか行かなければならない その時まで頑張りましょうね!
銀狼さん ファイト!
涙が止まらなかった ココママでした。
by kokonopapasan (2010-06-13 21:38)
あれから早や1年・・・・・。
三沢さんが興したNOAHは、この1年いろいろありながらも頑張っています。
ファンや選手など、それぞれの気持ちはきっと三沢さんに届いているはず。
もちろん、銀狼さんの気持ちも・・・・・。
by nobu-ta (2010-06-14 01:18)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>kokonopapasanさん
ココママさん、ということは奥様からのコメントなのでしょうか?
わざわざお越し下さってありがとうございます^^
大の大人がこんなことじゃいけなかったんでしょうが、
1年という時間をかけて、ようやく前向きになれた感じです。。。
こんな拙いブログを読んで頂いて、涙を流して頂けるとは・・・
本当にありがとうございます。
そして、これからも宜しくお願い致します m(_ _)m
>nobu-taさん
三沢さん亡き後、百田の退団や一部ベテランレスラーの実質解雇等、
NOAHが変わりゆく様は見ておりました。
寂しさを感じつつも、三沢さんが遺したものを守っていくためには
仕方がない事なんだろうとは感じております。
とにかく、三沢さんがあの世で悲しむ事のないよう、
プロレス界が盛り上がっていけばいいな、と思っております。。。
by 銀狼 (2010-06-14 01:37)
私、プロレスに詳しくないので、コメントは控えます~。
ただ、合掌…
by ku-chan (2010-06-14 11:45)
皆さん、いつもご訪問頂きましてありがとうございます^^
>ku-chanさん
あまり好まない話題にも拘わらず、
お気遣い頂き、ありがとうございますm(_ _)m
by 銀狼 (2010-06-14 17:26)